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2022年は客観的な予想を心がけます。

東京優駿(GI)展望・1

2006-05-25 22:18:14 | 見解
いよいよ3歳馬の頂点を決める東京優駿(GI)がやってきた。すべてのホースマンが夢見るレース。選ばれし18頭たちの〝熱い〟走りに注目だ。今年は快速アドマイヤメインの出走で厳しい流れが予想される。例年とは一味違ったレースとなりそうだ。

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アドマイヤメイン
前走の青葉賞1着は発馬からジワッとハナへ立つと、12秒台前半の向こう正面まで刻み、平均ペースの淀みない流れを演出。3角で一旦は13秒0と息を入れるが、そこからペースアップ。直線で11秒5、11秒6と突き放すと4馬身差の圧勝だった。前々走の毎日杯、3走前の500万下ともに速いラップでの逃げで圧勝。それまで控える競馬で詰めの甘さを露呈していたのが嘘のような快勝。完全に本格化した。淀みない流れで逃げることによって他馬になし崩しに脚を使わせることができる。絡んでくる馬がいれば失速するだろう好位あたりの馬は、後ろのジャンク、ムーンらを意識しながら前にも気を遣わなくてはならない。難しい立場だ。今回も平均ペースの逃げで前走の再現を。

サクラメガワンダー
前走の皐月賞6着は発馬直後にスッと後方へ下げる。前のAムーン、Fジャンクをマークしながらの競馬。しかし、お互い牽制し合って仕掛けどころが難しくなった。しかも、当日は内を通った馬有利の馬場。大外へ持ち出す誤算も大きかった。上がり3ハロンはメンバー最速34秒6だった。前々走の弥生賞4着は直前の攻めをセーブ。レースでは脚を測る意味でも最後方待機。だが、テンに置かれすぎたし、仕掛けてからの反応が今ひとつだった一瞬の加速力ではムーンに劣るが、平均して長く脚を使うタイプなので府中コースで逆転は可能だ。この中間は坂路、CWで乗られて最終追いは坂路でビシッと。

ヴィクトリーラン
前走のプリンシパルS1着は発馬直後にスッと控える。抑えるのに苦労する感じだったが、何とか後方のインで脚をタメる。直線へ入ると前が詰まって大外へ持ち出すロス。それでも、一完歩毎に鋭く伸びてメンバー最速上がり34秒8の脚で差し切った。伸びの悪い大外からの末脚は際立っていた。どうやら後方で終いを生かす競馬が合っていそうだ。それは鞍上も熟知している。2走前でAメインのラップを経験している。穴はこの馬か。

メイショウサムソン
前走の皐月賞1着は道中、淡々とした流れを好位追走。無理に前を追いかけることもなく落ち着いた姿。Fリシャールが仕掛けた3角で、同馬も外を通って進出。直線でバテたリシャールを捕らえて単独先頭へ躍り出ると、今度は最内からDパスポートの強襲。だが、粘り強い脚で凌いで戴冠。上がり3ハロン35秒1。決して切れる脚はないが、平均ペースで持ち味が最大限に生きた。前々走のスプリングS1着も道中、緩い流れを3番手の外追走。逃げ馬がペースを落とした3角で除々にポディションを上げると、4角でいい手応えのまま先頭へ踊り出る。その後も粘り強い脚で応戦。一旦は外から2着馬に並ばれるも、そこから根性で伸びてクビ差先着した。スローの決め手勝負になると分が悪い面があるが、底力勝負なら本当に渋太い。今回はAメインの出走で厳しい流れが予想される。この馬には好都合といえる。

ドリームパスポート
前走の皐月賞2着はテン乗りの高田騎手の好騎乗。内枠発走から終始、中団のインを追走。経済コースで末脚をタメる。勝負どころで有力各馬が早仕掛けするなか、同馬はギリギリまで仕掛けを遅らせる。直線も馬場のいい最内を突いて鋭く伸びると、一気に先団へ取り付く。僅かに及ばなかったが、一瞬の決め手は示した。前々走のスプリングS3着は道中、例によって後方で末脚を温存。各馬がアクションを開始した勝負どころでも慌てず。4角でロスを避けて最内を突く。馬群がバラけたところを鋭く突いて伸びるも、ゴール前で脚色が鈍った。瞬発力だけではなく、上がりを要する展開でも結果を出せた。3走前のきさらぎ賞1着では強烈な決め手で直線一気の競馬。一瞬の爆発力ならメンバーNO.1だろう。ただ、それが長続きしない印象がある。府中の長い直線では仕掛けどころが難しい。大外ブン回しの鞍上が内々で我慢できるかどうか。内枠希望。

フサイチジャンク
前走の皐月賞3着は道中、発馬直後に手綱を抑えて後方追走。直後にAムーンが位置して、お互い牽制しあう。だが、淡々とした流れで先行、内を通った馬有利は明白。Aムーンに固執するあまり、動くに動けず、勝負どころで外目を通らされた。普段の調教では反応の良さを見せていたが、レースではズブい。鞍上もテン乗りのため把握できていなかった。前々走の若葉S1着はスローの流れで中団外目を追走してキャプテンベガをマーク。勝負どころで動いたライバルとともに外を通って進出。直線での反応は今ひとつだったが、ジワジワ伸びてゴール前でキッチリ差し切った。勝負どころでズブさを見せ、ジワジワ脚を使うタイプなので、府中に替わるのは歓迎のクチ。鞍上2戦目で。この中間は栗東の厩舎周辺が工事のため、美浦入厩。最終追いは南Wで。

アドマイヤムーン
前走の皐月賞4着は道中、後方の外目を追走。折り合いもスムーズ。だが、勝負どころで手綱が動いても、なかなか反応しない。直線でもいつもの伸び脚が見られなかった。緩い馬場の影響なのか。前々走の弥生賞1着は後方2番手で我慢。後ろにはライバル・サクラメガワンダーがびっしりマーク。淡々とした流れのなか、レースが動いたのは3角。サクラが進出したのを見て、同馬もアクション開始。直線手前でサクラに併せられるも、坂下でビュッと一気に突き放す。先頭へ立ったところで気を抜いて外へ膨れるものの、強烈な末脚で戴冠した。3走前の共同通信杯1着は道中、中団のインと絶好位を追走。終始、折り合いもスムーズ。直線で馬場の3分どころを選ぶと、ソラを使うことを懸念してギリギリまで追い出しを我慢。坂を上りきった残り300㍍地点で満を持して追い出されると、ビュッと瞬時に加速。そのまま突き抜けて、着差以上に強い内容だった。メンバー最速上がり33秒9。この馬の持ち味は抜け出す時の加速力。ただ、早めに抜け出すと弥生賞のように左右にヨレる難癖も兼ね備えている。それによって仕掛けどころが難しい。ダービーの持久力ある展開を直線一気で差し切れるのか微妙だ。

マルカシェンク
前走の京都新聞杯5着は骨折明け。やっと間に合った感じだった。レースでは超スローのため発馬直後から行きたがる。それでも、鞍上は本番を意識して手綱をガッチリ抑えたまま。1角あたりは折り合いが付いた。残り4ハロンからペースアップする流れを外目へ持ち出す。メンバー最速上がり3ハロン33秒0の脚を繰り出すも、この展開で大外を通っては勝負にならなかった。復帰戦としては上々の内容といえる。休養前は強烈な末脚で3連勝。ダービー候補一番手だった。問題はダービーの持久力戦への適応。前走は緩い競馬で底力を求められなかった。果たして本当に内臓面が戻っているのか。成長期を休養に当てたハンデは大きいと思う。最終追いはCWでビシッと。末脚は魅力的。

トーホウアラン
前走の京都新聞杯1着は超スロー。発馬直後にスッと2番手のインへ。これは前々走で1800㍍の流れを経験したからだろう。終始、折り合いを欠くことなくスムーズな追走。残り4ハロンの下り坂から一気にペースを上げて先頭へ躍り出る。33秒台の決着のため着差は僅かだが、最後まで脚色が衰えることなく33秒4の脚でまとめて快勝した。ただ、有力どころが後方で牽制して展開が向いたことは明らかだった。前々走のスプリングSは忙しい1800㍍で高レベルのメンバーでは致し方なかった。また、輸送減りするなど体調も万全ではなかった。フットワークの大きい馬でゆったりと流れに乗れるこの距離は合っている。今回も好位あたりからだろう。あとは厳しい流れになってどうか。

ロジック
前走のNHKマイルC1着は道中、中団のインで末脚をタメる。当日は内を通った馬絶対有利の馬場。それを熟知した鞍上が直線で馬群のバラけたところを突いて抜け出す。最後は粘るファイングレインを差し切った。極端に速い上がり決着にならなかったことが幸いした。切れる脚がなく、ワンペースの走りをする馬で距離延長がプラスに働くとは思えない。

スーパーホーネット
この中間は馬体細下を考慮してビシッと追われていない。これでは上積みが望めないし、マイルの差し馬だけに距離延長はプラスに働かない。

フサイチリシャール
前走のNHKマイルC6着は馬場を考えれば不利な大外枠発走。うまく発馬を決め手好位へ取り付く。3~4角で除々にポディションを上げて、直線では一旦抜け出すものの、そこまで。最後はバッタリ止まってしまった。本来のこの馬の実力を考えれば不可解。前々走の皐月賞5着は淀みない流れを勝負どことの3~4角で早めスパート。直線入り口で単独先頭に躍り出るも、最後スタミナ切れした。この馬の持ち味はスピードの持続性。それを生かすには1800㍍前後がベストだろう。使い詰めのローテで疲れが懸念されるし、この距離では…

ジャリスコライト
前走の皐月賞7着は外枠発走ながらうまく中団で流れに乗る。この辺りはさすがの鞍上。勝負どころでも抜群の手応えが残っており、直線で弾けるシーンを予感。だが、頼りない走りで伸びるどころか、失速してしまった。休み明けで体調が万全ではなかったこともあったか。この馬の持ち味はいちょうSで見せた一瞬の切れ味。底力の要求されるダービーで果たして。

エイシンテンリュー
切れる脚がなく、頭の高い走法。だが、ここ2走はAメインの作る淀みない流れをジワジワ脚を伸ばした。今回も同様の流れが予想される。この馬なりに伸びてくるはず。

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