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身が引き締まる

今日は、「一生のうちに、二度とないのでは」という大きな出来事がありました。
朝、自室で練習をしていると、市内に住むIさんという方からお電話がかかります。
「10年前に亡くなった息子の遺品の中に、クラシックギターが1本あって、それを使ってくださる方をさがしています」との旨。
午後、その楽器を見せていただきました。驚きました。ラベルに「●●●●氏の為に之を製作す 一九九六年 井田英夫」とあります。国内でも名高い製作家の作品です。
37年間も現役で使っている愛器(マツムラギター)があるので、楽器には不自由していませんが、また別な良さがあるような気もして(共通した良さもあって)、ずうすうしく「私がコンサートで使わせていただきます」とお返事してしまいました。
「お代金は」
「いりません」
……でも、そんなわけにはいきません。
とりあえず、「コンサートでこの楽器を使うときは、必ずご案内させていただきます」ということで、ご住所等お聞きした上で帰っていただきました。
でも、「いい楽器が突然、自分の元に舞い込んできた」と、浮かれている場合ではありません。
この楽器を大事にすること、それは、とりもなおさず、この楽器を使っていい演奏をすることです。それには、もっともっと努力が必要です。身が引き締まる思いです。
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