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ラ カンパネラ

7月の例会「夕涼みギターコンサート」が近づいてきました。
案内は今月9日付けでブログにアップさせましたが、その段階では「予定曲目」が1曲も記されていなくて、ようやく本日そこに4曲を入れました。
実はそのうちの「ラ カンパネラ」(リスト)を弾くか見送るか決めかねて、そこで作業が止まっていたわけです。
音楽ファンならだれもが知る、ピアノの名曲(原曲はパガニーニのバイオリン曲)です。死ぬ気でがんばっても、技巧的にはピアノにはたちうちてきません。
若い頃、最初に入手したのは編曲者自身も絶対弾けないと思われる譜面でした。あきらめきれずピアノの譜面を買ったものの、さらに音が多く、アレンジしようという気にもなりませんでした。後に邦人某ギタリストの手による編曲譜がギター雑誌に載り、宝物のように時々取り出してはかじって挑戦しましたが、その度に悪戦苦闘の連続から抜け出せず、気がついたらどんどん他の曲も弾けなくなって、こんなことやっていちゃいけないと、自らの手で譜面(コピー)を引き裂きました。それ以来この曲は「聴いて楽しむだけ」になりました。
最近ユーチューブを見ていて、私が挫折した譜面並みの難しいアレンジで、バリバリと弾かれる方が何人かみえて圧倒されました。
でも私がもっと魅かれたのは、超絶技巧をちりばめた原曲にとらわれず、自分なりのシンプルなアレンジをして、(他の楽器で)のびのびと軽快に弾いてみえる方々でした。「なるほど」と思い、あらためて編曲してみました。そして3週間、今の自分の技術で弾けそうな譜面が9割がたできました。
長年あきらめていたアレンジがかたちになり、しかも故障から治りきってもいない私の指でも何とかなりそう……というのが嬉しくって、ここのところ毎日何回も弾いています。
作業をはじめて1ケ月で本番に出してしまうのは冒険ですが、どうせ「病みつき」になってしまった自分から抜け出せないなら、一気にやってしまうのが一番いいでしょう(笑)。
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