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最大の収穫

11月になりました。
昨晩、伊勢市クラシックギターを楽しむ会主催「秋の夜長にギターの音」を終えました。
わずかばかりの常連の皆さんに支えられての音楽会となりましたが、私自身の中では大きな意味がありました。
最たるものはバッハの「シャコンヌ 二短調」を、足台と使って、目だった破綻もなくかつ思い切って弾けたことです。この長大な曲を足台を使って弾けば、腰の痛みと体幹の疲労を引き起こして最後まで集中できなくなり、使わずに弾けば、タッチが安定せずミスを乱発する……というのがあって、近年「足台使用の可否」がネックになっていました。それがフォームと曲想を見なおすことでいくらか解決できたかと思います。
「60歳でシャコンヌを弾く」というのをひとつの目標に掲げて「還暦記念コンサート」でミスの多い演奏を披露し、「この曲にしがみつくのはもうやめようかな」と迷い始めてから2年。やっとふっきれたような気がします。いつまでも弾き続けられる曲ではありません。でも今は投げ出す時期ではありません。それがわかったことは最大の収穫です。
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