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少しだけ速めに

今度のコンサートで、スカルラッティのソナタを2曲弾きます。
遅く弾かれる「L.7」と、軽快な「L.483」の2曲ですが、このような「緩、急」の2曲の組み合わせのとき、私がたびたび陥る失敗があります。
それは、第2曲を必要以上に速く弾き始めることです。
「2曲の対比をつけよう」と、ことさらに力んでしまうんでしょうね。
その結果、(2曲目の)音楽の表情が著しく余裕のないものになったり、ひどい場合には、技術的な破綻を乱発して収拾がつかなくなったりします。
「今度も心配だな」
そう思って、何とか、この悪癖の修復をはかることにしました。
すなわち、「やみくもに、速度の差をつける」でなく、「第1曲の速度をふまえ、それよりも少しだけ(!)速く2曲目を弾き始める」というのを基本方針にします。
ここ2~3日、そう決めて練習を続けているうちに、「これでも、充分盛り上げていけるな」と思えてきて、少し気がラクになりました。演奏上の傷もいくらか減ってきたようです。
本番は明後日です。これでいくより他ありません。
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