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速弾きを控える

昨日の日記の続きになります。
毎日のノルマにしている基本練習の速度を大幅に落とし、しばらく続けてみることにします。
一昨年の春、退職するまで毎日、16分音符の音階練習を「4分音符=72」の速さで始めていました。(実は、私のメールアドレスにある72という数はここから来ています)。
でもこれは、どうがんばっても練習時間が少ししかとれず、「やむなし」と考えてのことでした。本当はもっと遅めのテンポで、ていねいに練習したかったのです。
それで、退職してからは、「4分音符=60」で始めるようにしました。
いくらかは、音楽の表情に落ち着きをとりもどしたように思います。
けれど、まだ駄目です。
曲によっては、「もっとゆっくり弾きたいのに、テンポが維持できない」ということで、不本意ながらも、速めに弾いてしまうことがあります。
昨日の日記にある「メランコリー」もそうです。
昨日からは、思いきって、さらに、テンポを落とし「4分音符=48」で弾き始めるようにしています。
必要に応じ、それぞれの曲に合わせたテンポでもやってみます。
ただ、こういうことをやっていると、今の生活の中でも、間違いなく時間(と体力)が足りなくなります。
つまりは、「速弾きまでは無理」ということなんです。
「いっそのこと、速弾きの練習を放棄したら、どうなるだろう」ということまで、考えてみました。
そうなれば、これまでのレパートリーのうち、たとえば1割ほどが、全く弾けなくなるような気がします。でも、残りの大半の曲が、今までよりも上手く弾けるようになるとすれば、「そちらの方が価値があるのでは」と思います。
そもそも、今の私には「左手親指の腱鞘炎が、完治しないかもしれない」という現実があり、指に負担をかけないような弾き方を獲得するには、「速弾き」は控えた方がいいのでは……とも思います。
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