鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

だらしない白の女王:身に着けているものが「どのひとつだってねじれてる」(GLASS5-4)

2008-08-16 00:59:36 | Weblog

 白の女王の服の着方があまりにだらしないので、アリスは誰か手伝ってあげる人がいればよかったのにと思う。「どのひとつだってねじれてるわ Every single thing's crooked. 」とアリスの感想。また「どこもかしこもピンだらけだわ」と気づく。彼女は大きな声で白の女王に申し出る。「ショールをまっすぐにして差し上げてよろしいですか?」と。 PS1:白の女王がだらしない理由については最後の12章で明らかになる。彼女は実は白い子猫がアリスの夢の中で変身した姿であり、母猫のダイナーがまだ白い子猫の身づくろいを終わらす前にアリスが夢の中に入ってしまった。だから鏡の国で白の女王はだらしがないのである。 PS2:白の女王のだらしなさの程度が、身に着けているものが「どのひとつだってねじれてる」というのはうまい表現である。また相当に激しいだらしなさである。 PS3:しかしどうして「どこもかしこもピンだらけ」なのか?その理由はまだ明らかでない。

イラスト: せいいっぱい髪をなおすアリス


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