鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

歌‘門の上に座ってる’(その5):練り物を食らい続け太る方法(GLASS8-33)

2010-11-26 22:15:11 | Weblog
 白の騎士が第4連で歌った。“老人が、ローランド・マカッサル油製造のため小川をボウボウ燃やし2ペンス半もらう。そうやって金を稼ぐと説明した”と。白の騎士が歌の第5連を次のように続ける。

ところが私は方法を思案中  But I was thinking of a way
練り物に食らいついて  To feed oneself on batter,
続行する一年中  And so go on from day to day
また少し太る方法について  Getting a little fatter.

 PS1:第5連前半は原文では‘way’と‘day’、和訳では「思案中」と「一年中」が脚韻。また原文では‘batter’と‘fatter’、和訳では「食らいついて」と「について」が脚韻。

 PS2:老人の説明を私はきちんと聞かなかった。私は練り物を一年中食べ続け少し太る方法について思案中だったから。それにしても私は変なことを考えていたものである。

私は老人を左右にゆすぶる I shook him well from side to side,
老人の顔が青く変容 Until his face was blue;
‘さあ、言え、お前の稼ぎの技能’と私は声が高ぶる‘Come, tell me how you live,’I cried,
‘そしてお前がしている仕事の内容!’‘And whay it is you do!’

 PS3:第5連後半は原文では‘side’と‘cried’、和訳では「ゆすぶる」と「高ぶる」が脚韻。また原文では‘blue’と‘do’、和訳では「変容」と「内容」が脚韻。

 PS4:私は頬髯を緑に染めそれが見えないように扇子で隠す計画を考えたり、練り物を一年中食べ続け少し太る方法について考えたり、老人の説明を聞こうとしない。困ったものだ。

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