鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

アリスの夢は現実世界である(GLASS12-7)

2008-03-03 23:28:01 | Weblog
「ボート、太陽が輝く空の下、漂い前に進む、夢見ながら、7月の夕暮れ
子どもたち3人、近く寄り添う、熱心な目、注意散漫な耳、聞くに無邪気な話が喜ばせる
長い時間がたち明るい空がたそがれる、木霊が消える、思い出が薄らぐ、秋の霜が7月を消してしまう
いまだアリスが私に現れる、幻のように、アリスが空の下で行動する、覚醒した目には見えない
昔のままの子どもたち、聞かれる話、熱心な目、注意を向ける耳、優しく近く寄り添う
不思議の国に子どもたちが生きる、日々が過ぎ行くまま夢見る、夏が消えゆくまま夢見る
いつまでも流れを漂い下る、黄金の輝きの中を漂う、人生、夢以外に何なのか」

  以上が、鏡の国のアリスの話の最後にある Lewis Carroll の詩の大意。不思議の国も鏡の国もアリスの夢だった。人生が夢なのだとしたらアリスの夢は人生の一つである。人生を現実世界と読み替えるなら、現実世界は夢である。だとしたらアリスの夢が現実世界であると言ってもよいのだ。




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