鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

“立派で品がいい卵型”と“どうでもいい形”:2つの一般名詞の意味(GLASS6-6)

2008-12-23 12:55:59 | Weblog
「名前は(※一般名詞でる限り)意味を持たなければならない。」とハンプティ・ダンプティが言う。
 PS1:確かに名前は一般名詞である限り意味を持つ。「私は阿闍梨(アジャリ)である。」といったらその意味は“師匠”ということである。ハンプティ・ダンプティという名前が固有名詞でなく一般名詞であるなら、それはその人を指示するだけでなく一般的な意味を持つ。だからハンプティ・ダンプティは次のように言う。

「私の名前(ハンプティ・ダンプティ)は私がこの形であるということ the shape that I am を意味する。しかもその形が立派で品がいい形であること a good handsome shape it is を意味する。」また彼は付け加える。「アリスという名前に関して言えばお前はどんな形だっていいことになる」と。
 PS2:ハンプティ・ダンプティという名前は一般名詞としては“立派で品がいい卵型”という意味を持つ。山田という名前が一般名詞としては“山の中の田んぼ”という意味を持つようなものである。アリスという名前は一般名詞としては“どうでもいい形”という意味である。


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