インクリメントPと昭文社、地理情報における素材収集で協業

インクリメント・ピー株式会社との地理情報における素材収集に関する協業の合意について (昭文社ニュースリリース)
株式会社昭文社との地理情報における素材収集に関する協業の合意について (インクリメントＰニュースリリース)
インクリメント・ピーと昭文社、電子地図データベースの素材収集で協業 (CNET)
昭文社とインクリメントP、電子地図事業で業務提携 (INTERNET Watch)
インクリメントPと昭文社、電子地図データベース素材情報の提供などで合意 (Car Watch)

　インクリメントＰと昭文社は10月31日、「地理情報における素材収集で協業」したと発表した。
「地理情報における素材収集」は何かというと「電子地図データベースを構成する基礎的な素材情報」(ニュースリリース)とのこだ。
　地図を作るためには地道な調査が必要だ。その結果得られた結果を、両者で共有するということだろう。

　どれだけ正確で、新鮮な情報を持っているかというのはメーカーの競争力の源泉の１つだと思っていた。しかしユーザーからすれば正確な地図データが使えることはメリットになる。

　この提携がユーザーにとってよい結果をもたらすのか、注目していきたい。

Shot Navi Pocket

　Shot Navi Pocketという製品が、パソコンGPSでも販売が開始された。
　わたしはゴルフはしないが、GPS を使った製品ということで、取り上げてみた。

　All About の記事が参考になる。新サービス！ゴルフGPS距離測定の現在や、GPS対レーザー 距離測定器徹底比較！あたりだ。その手軽さで、かなり人気があるらしい。

　パソコンGPSショップの記事や PAR72PLAZAによると、

・46 x 78 x 25mm
・65g（電池含まず）
・防水なし
・GPSチップ
　MediaTek 社製
・感度
　-146dBm(初期測位時)
　-158dBm(測位継続中)
・精度
　5m(2DRMS) (パソコンGPSショップ, 理想的な条件の場合、半径5mの円内に95%の測位点が得られる精度)
　3ヤード以下, ゴルフ場データの誤差も加味すると3-5ヤード(PAR72PLAZA)
・電源
　単4乾電池2個
　15時間
・I/F
　Bluetooth
　USB

とのことだ。
　なお本製品は、ひまわり6号, 7号による DGPS 測位が使用可能で、精度向上に貢献している。


　わたしがGPSレシーバーを買うときには、精度は実使用上は問題ものが当然と考え、あまり気にしたことはない。
　しかしゴルフではこの精度が気になるだろう。GPSレシーバーとしての単体の精度は、パソコンGPSショップによると 5m。GPS の精度は条件が良い場合で定義されることが多く、都心でビルが林立している場所など条件が悪い場合は悪くなる。
　この点ゴルフ場は基本的に開けていて GPS にとっては非常に環境が良く、仕様通りの十分な精度性能を発揮できる。
　なお感度は十分に良い。恐らく、測位継続中で、ゴルフのフィールド上で測位できないという事態になることは、ほとんど無いだろう。

　もう一点気になるのは、データがちゃんと更新されるのか、という点だろう。Shot Navi Pocket はピンやグリーンの位置と GPS で測位した位置との距離を測定する装置なので、ゴルフ場データが入力されていないと意味をなさない。カーナビの地図が新しくないといけないのと同様だ。
　この点は素晴らしく、PAR72PLAZAのサイトを見ると2008年度内に国内ゴルフ場の約98%(約2,300)を網羅する予定とあり、現に最新のデータでは2273のゴルフ場に対応している。さらに数日に1回の割合でデータが更新されていて、1ヶ月に1回はそれをまとめたアップデートがされている。データの正確さと鮮度に意味のあるゴルフ場データではあるが、正直驚くほどの更新頻度だ。
　この更新頻度は、ユーザーに対する信頼度を高めるだろう。

　その他、小型・軽量、乾電池で15時間使用可能、など、よく考えられたガジェットだと思う。GPS 好きとしては、なかなかに興味深い装置だ。