迷歩録 だいふく

　　雷や　　夜中に響き　　目を覚ます　　土砂降りの雨　　霜月の風


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　昨夜の突然の雨風雷、半端ない状況に、目を覚ますと、大嵐の如状態

　　　　　物凄いことがいつまで続くのか、心配していたが、夜明け前には雨も小

　　　　　降りとなり、昼前には陽射も届くようになった南九州である。

　　　　　　突然の冬の嵐、気温はそれほど下がらず、今の時間でもティーシャツ

　　　　　一枚でも大丈夫である。

　　　　　　甘いものが大好きなものにとっては、和菓子というものは心を癒して

　　　　　くれる。その中にあっても大福というものは特別である。口に入れた瞬

　　　　　間伝わってくる甘みが全身に伝わり、さらに小豆の薫が来る。何とも至

　　　　　福の時間であろうか。わずかな時間であるが、その時間があるから働い

　　　　　ているようなもの。誰にとってもこのような時間は所有しているはずで

　　　　　ある。本にが気づくか気づかないかは、本人次第である。

　　　　　　至福は身近に存在する。

迷歩録 だいこん

　　朝陽射　　次第遠のき　　昼下がり　　ぱらつく雨に　　大慌てする


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　　朝は太陽からの陽射が届いていたが、次第に雲に覆われ、にわか雨が

　　　　　降るほどの天気の南九州だが、寒さはそれほどもなく、暑さを感じる曇

　　　　　り空である。

　　　　　　畑には、大根が収穫を待っている。大根の美味しい時期が来た。大根

　　　　　は、消化が良く、食中毒を起こさない。つまりあたらない、それで大根

　　　　　役者というそうな。つまり人気の出ない役者という事であろう。大根に

　　　　　とっては迷惑な話。

　　　　　　大根は人によって好みの調理方法が違うのではないだろうか。そのま

　　　　　ま、大根おろしとしたり、なますとしたり、この大根はやはり畑から取

　　　　　ったばかりの大根に限る。あとはおでんとか、肉と煮るなど、さまざま

　　　　　な料理に活用できる大根、漬物にもいい。食材のチャンピオンではない

　　　　　だろうか。大根食べて健康を維持したいものである。

迷歩録 土手鍋

　　曇天に　　一輪の花　　冬薔薇　　温もり求め　　日向に咲くや


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　　朝から空を雲が覆っていたが、徐々に青空が回復、今では暖かい日差しが

　　　　　差し込み、小春日を提供してくれている南九州である。

　　　　　　寒さが本格的になると、鍋料理がいいのだが、コロナ流行で、同じ鍋をつ

　　　　　つく食事は敬遠されがちなのであろう。それでも土手鍋といったおかずにも

　　　　　なりそうな鍋料理は、家庭内で造れそうである。勿論中身は牡蠣と野菜であ

　　　　　る。熱い熱いと言いながら、舌鼓冬の風物詩、そんな屋台で熱燗いっぱいな

　　　　　どと、言ううのは時代遅れなのかもしれない。現代は一人鍋などと言うのも

　　　　　流行っているらしいから、そこでも一度は土手鍋を食べてほしいものである。

　　　　　日本古来のみそを使った、本格的な土手鍋、これがうまい季節はやはり、寒

　　　　　い冷たい冬なのではないだろうか。

迷歩録 宇宙

　　霜月や　　陽射遠のく　　曇天に　　柿のみ赤く　　郷を彩る


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえg>


　　　　　　朝から陽射しは薄く、昼前には雨が降りだした、南九州である。どことなく

　　　　　肌寒くも感じる。ニュースでは宇宙のニュースが入ってくる

　　　　　　民間初のロケットが宇宙ステーションに到着するという話題である。いよいよ

　　　　　宇宙旅行の時代が始まったという感じである。我々庶民には関係ない話であるが

　　　　　宇宙への旅行は人類の夢なのかもしれない。日本ではＧＯＴＯキャンペーン中だ

　　　　　が、宇宙旅行というとてつもないことは対象外であろう。

　　　　　　いずれにしても時代は移り変わっていく。その時を生きていることに、改めて

　　　　　感謝しなければならないのであろう。

　　　　　　空を眺めて宇宙を知るという事であろう。

迷歩録 焼き芋

　　部屋の中　　たまとり遊ぶ　　冬の空　　蝶や飛び交う　　畑の周り


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　　　今日は雲が多く、青空が少ない、冬の空を思わせるそんな天気だが、うちの猫は

　　　　　　部屋から出ないで、たまとりをして遊んでいるか、居眠りをしている。

　　　　　　　外はそれほど寒い訳ではないが、陽射しはなく冬の天気の如しである。

　　　　　　このような天気が続くようになると、焼き立てのサツマイモを思い出す。焼きいも

　　　　　　シーズン突入である。焼き芋の美味しさは、その焼き方である。時間をかけてゆっ

　　　　　　くりと火を通すことが大切なようである。

　　　　　　　鹿児島はさつまいもの名産地、いも焼酎は有名であるが、いも焼酎にもいろい

　　　　　　ろ種類がある。酒屋に行くと様々な焼酎が所狭しと並んでいる。さすが本場とい

　　　　　　う感じである。勿論焼き芋も、スーパーに当たり前のように売っている。時に品

　　　　　　種では、安納芋、べにはるかなどいろいろだが。好みは別れるところであろう。

　　　　　　　その人の好みがあるようである。焼き立ての蜜が浮き出てきた焼き芋は絶品で

　　　　　　ある。冬の寒い日には焼き芋をおやつに過ごしたいものである。