迷歩録 すんぜん

　　木の葉出て　　絨毯つくる　　桜かな　　踏みしめ眺め　　行く春惜しむ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>ひのひら　　ろくべえ





　　　　「すんぜん」（寸善）とは、少しばかりの善いこと（広辞苑）とある。さらに寸善尺魔という言葉もある。

　　　　世の中は善いことは少なく、悪いことのほうが多いという事を表した言葉だそうな。なんとなくではあるが

　　　　納得できる言葉ではないだろうか。

　　　　　テレビを賑わしているニュースを見てもそのようなことを感じるのではないだろうか。今、アジアがきな

　　　　臭い、ミサイルや、空母などの集結が行われ、緊張状態が続いているとの報道である。どこまでが本当でど

　　　　こまでがデマなのかわからないが、ニュースでも解るように、善いことは非常に少ない、殆どが悪きことの

　　　　ようである。このように世の中、社会は寸善尺魔で成り立っていることを知ることが大切なのである。

　　　　　何故かというと、寸善尺魔を知ることで、社会が悪きことで積み重ねられた積み木であるから、自分だけ

　　　　善人ぶり、他人の悪を責めるという事をしなくなるからである。世の中は自己責任なる言葉が横行している

　　　　が、自己責任とは何であろう。どうすることもできないことに追い込んでいて、そこの判断は自己責任でな

　　　　ど言ってる政治家もいる。本当に解釈がどうなっているのかわからないが、本末転倒であろう。このように

　　　　何が善で何が悪なのか、国民は賢くなることが大切ではないだろうか。

　　　　　消費税を値上げしたが、介護保険も増やす、生活用品は値上げのラッシュ、どうなっているのだろうか。

　　　　税金という名目ではなく、税金と同じように国民から集めているものは、沢山ある。例えば税金では所得税

　　　　地方税、その他名目を変えて、消費税、国民健康保険、介護保険と、さらには自動車税、ガソリン税などは

　　　　消費税と重ねて二十取りの税金、消費税も二十になってるものもある。こうして冷静に考えてみると、増税

　　　　国日本である。国民はごまかされてはならない。まだまだ保険という名目で納税を増やそうと企む政治家も

　　　　いるようだ、寸善尺魔である何事も聞こえがよいように始められるが、その実はとんでもないこととなって

　　　　しまう。賢くなりたいものである。消費税は介護保険ように増税したはずだが、介護保険個人負担額を増や

　　　　すと全く寸善尺魔である。尺善寸魔となることが社会としては良きこと、国民の冷静な判断で行動し、国民

　　　　中心の社会を目指し、つくりたいものである。