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迷歩録   いき

2017-04-05 09:02:48 | 日記
 <strong> 雲深く  静かなる朝  卯月かな  桜朧に  野里を飾る


                             ひのひら  ろくべえ




  「いき」意気とは、きだて、心ばえ、心もち、気性、気力、気合、気概、いきごみ、(広辞苑)などがある。

  さらには、意気地のあること、心意気などの意味があるとの事。四字熟語になると、意気軒昴(元気ではっきり

  している様子)、意気衝天(元気で勢いがよいよす)、意気揚々(思うように物事が進み、満足して元気にあふ

  れているようす)などがある。

   つまり「いき」とは、人間の精神性を表す言葉であろう。四月というと様々なスタートの月となり、知らず知

  らずの内に、意気が上がり、疲れを溜める結果となってしまう。張り切りすぎたることを自分は気がつかないと

  いう事が後々に疲れを倍増させることにもなる。その結果、意気消沈(元気がなく、しょげるようす)、意気阻

  喪(気持ちがくじけて、元気がなくなるようす)、となることになる。

   確かに新しい出来事に出会う時期である四月は、思いのほか疲れることが多い。特に対人援助の場では、新し

  い、人間関係が毎日のように続くことが多い。自分では何の問題もなく過ごしていると感じていても、人間の脳

  は、その集団性維持に、莫大なエネルギーを活用しているため、疲れは他の月の何十倍も疲れるという結果にな

  る。人間の精神性の疲れは、疲れたならば疲れるほどの身体的ストレスを与えることで、疲れた精神性は解消さ

  れ、身体的過剰なストレスは、疲れるほどの精神的ストレスを与えることで休養できる。この拮抗法則をうまく

  活用して、コンデションを保ち、よく遊び、よく働き、よく学ぶという事が大事なのである。

   四月という時期は、何かと偏り、その解消をしないままでいると、五月に入ると意気消沈してしまう事にもな

  りかねないのである。よく話題となる、五月病である。人間の精神は常にバランスを必要とする。バランスを失

  うと、様々な異変を表すことになる。例えば不眠症になったり、過剰なテンションアップになったり、過剰な身

  体のだるさを感じたり、その後は意気阻喪となってしまう。そのことが進むと日常生活にもままならず、社会参

  加もできなくなってしまう事にもなる。四月という月の恐ろしい所である。四月をバランスよく平穏に過ごすこ

  とを心がけることが何よりも大切で、そのことが一年間無事に過ごすことを意味していることを知ってほしいも

  のである。

   意気をバランスよく保ち、平常心を大切に、成長をしたいものである。