雷鳴や 目覚めを誘い 雨の音
大地を叩く 太鼓の如く
ひのひら ろくべえ
花が咲くのに植種して、半年一年とかかる。野菜となると最低35日以上は必要となる。人間も
一人前と言われるのには、それ相当の日にちを必要とする。しかし現代人はその期間が待てないの
か、すぐに結論を求めてしまう。特に人事評価などは、組織によって違うであろうが、教育もして
いないのに、評価を下し良し悪しのレッテルを張る傾向にないだろうか。社会の縮図である対人援
助の職場でも同じような状況にある。特に人間の成長は「一夜にしてならず」である。長い年月を
かけて、社会に貢献できる人材を育成するのが、人を雇っている者の責任ではないだろうか。そん
責任を感じてる経営者はどのくらいいるのだろうか。経済性だけで解雇したり採用を控えたり、思
いつきで人事異動を行ったり、そのような体質の組織が多いのではないだろうか。日本という国が
世界的にも後ろ指をさされない国になるためには、国の隅々から人を大切にする文化が根ずくこと
が大切なのではないだろうか。マスコミで報道されているような、オリンピック問題などは恥ずか
しいことと感じる人は多いと思う。しかし、そのような事は日常的に起こっていることを、自分の
回りを見まわして知ることが大切なのではないだろうか。特に対人援助の場で問題思考型視点を中
心とした傾向のある組織は人の欠点を見つけることに躍起になることが多い。そうではない、良き
こと、能力を発見したり成長を促すところが対人援助の職場であることを自覚したいものである。
人間の成長は「一夜にしてならず」である。長い年月を使って育成をしたいものであろう。
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