爺やが2階からおりてきた。ホラホラと手に何かつまんでいる。
「あ、蝉!」
「杏子に逢いにきたかもよ」
未だ羽根も体も少し緑色っぽくて、あまり動かない。
「どこにおった?」
「窓の陽よけのミスにつかまっとった。杏子に逢いにきたったい」
お目にかかった蝉の赤ちゃんじゃないかしらね。
もし、そうだとしたら、蝉は挨拶にきたかもしれないね。
「この間は黙って逃げてしまって、ごめんなさい。お陰様で
無事に成人出来ました。行ってまいります」
と、言っているかもしれないね。勝手に想像しています。
そっと窓の外のミスに這わせておきました。
暫くしたら、もう蝉の姿はありませんでした。
今日もカンカン照りです。蝉の声は私の耳には聞こえませんが、
キットどこかで、元気に鳴いているのではないでしょうか・・・
冷たいものが欲しいな、カンテンを作ってみました。
ついでに、さし酢梅のエキスでちらし寿司
これはさわやかでおいしかった
紅生姜も食べごろになりましたので。