帝釈堂の内外には、数多くの木彫がほどこされている。
特に帝釈堂内陣の外側にある、十枚の胴羽目彫刻は仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである。
そのなかに、I先生の伯父さんの彫刻があるという。
今回の吟行はそれが大きな目的でもあった。
毎日伯父さんは彫刻のために家を出て帝釈天に彫にいっていたという。
そのなかのどののかたかははっきりしてないけれど、石川という名はふたりいた。ひとりは石川銀次郎。おじいさんの名は覚えていて、鉄太郎と言っていたそうでおそらく、銀次郎がそうかなーと歩きながらいわれていた。
そういう関係で我ら一行22人は一つずつ格別丁寧に鑑賞したしだいである。
この法華経説話彫刻は、当山第十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次朗氏の丹精協力を得て、大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月を費して完成したものである。
特に帝釈堂内陣の外側にある、十枚の胴羽目彫刻は仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである。
そのなかに、I先生の伯父さんの彫刻があるという。
今回の吟行はそれが大きな目的でもあった。
毎日伯父さんは彫刻のために家を出て帝釈天に彫にいっていたという。
そのなかのどののかたかははっきりしてないけれど、石川という名はふたりいた。ひとりは石川銀次郎。おじいさんの名は覚えていて、鉄太郎と言っていたそうでおそらく、銀次郎がそうかなーと歩きながらいわれていた。
そういう関係で我ら一行22人は一つずつ格別丁寧に鑑賞したしだいである。
この法華経説話彫刻は、当山第十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次朗氏の丹精協力を得て、大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月を費して完成したものである。