むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

クソニンジン:糞人参(変な取り合わせ) 

2013-10-27 09:06:27 | 日記

秋が深まり各地で菊花展が開催されています。
まだつぼみ中心ですが見事な扇形に仕立てられた千輪仕立ての菊の隣解の解説板を見て驚きました。そこには“この作品は中国に自生するキク科ヨモギ属(中国名・黄花嵩)を台木に大菊を穂木として接いで摘心を繰り返し脇芽を目的数まで増やす仕立て方です”とあったからです。
優雅な千輪仕立ての菊が、およそ語感のよくないクソニンジンを台木としているという思いがけない取り合わせだったのです。
葉をもむと強いにおいがするのでこの名をつけられたクソニンジンは、古い時代に薬用植物として中国から渡来し、今では野生化して人家付近や都市周辺の荒地、道端などに生えている高さ0.8~1.5mの1年草です。よく分枝し、葉は3回羽状複葉に細かく全裂し、ニンジンの葉に似ます。8~10月円錐状に多数つく頭花は球形で直径約1.5mmとごく小さいものです。

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