教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

ワールドカップと孫子の兵法…敵と己を知る

2006年07月05日 | ニュースを読む
誰が名づけたのか知りませんが、世界三大ガッカリ名所というものがあると聞きました。マーライオン(シンガポール)・人魚姫(デンマーク)・小便小僧(ベルギー)が、そうらしいです。それを見習って2006年の日本三大ガッカリスポーツを挙げてみると、トリノオリンピック惨敗・巨人軍低迷(10連敗ご苦労様)それとワールドカップ予選敗退があげられるのではないでしょうか。ただし巨人の低迷については、「こんなにめでたい事はないという意見もあるかもしれません。しかしペナンとレース全体の興味を減退させているという点では、やはり「三大ガッカリ」当確だと思えます。 

トリノオリンピックとワールドカップについては、試合前の「予想」と結果のギャップが大きすぎたように思えます。オリンピック=「メダル10個はいける」、ワールドカップ=「予選リーグはいける」などといった冷静な戦力分析を無視した願望が先行し、試合が終わってみれば敗北の責任者探し。テレビも新聞も報道というよりは、応援団か予想屋になっていたようにもみえます。一度は持ち上げられる選手たちも、手のひらを返すように批判の矢面に立たされる日がつきまとうことを考えると気の毒に思えます。(ここまで書き中田の引退を知る) 

私は孫子の兵法をまた読み直しました。「彼(敵)を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」これは孫子の兵法の考えを最も象徴している言葉です。(他に「疾きこと風のごとく~」で始まる「風林火山」の言葉は、武田信玄の軍旗に染められており有名)私は最初にこの言葉を聞いたときに、あまりにも当たり前のことを、なぜ孫子が書かざるを得なかったのかが理解できませんでした。しかし歴史を学んでみると、無謀な戦いが国を滅ぼしたという事実が次々と現れます。日本が起こした戦争も、またそうでした。権力者が独裁的であればあるほど、批判的な意見を封じ込め、自分が気に入った情報にしか耳を傾けないのが世の常です。そうした情報収集の偏りが、政治判断の重大な誤りにつながっていきます。スポーツの世界や会社組織も同じではないでしょうか。(「たかが選手のくせに」と言った球団オーナーもいました)

孫子が兵法を説き2500年の月日が過ぎました。しかし私たちが事実に目を向け、真実に向き合うことは難しいようです。


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1 コメント

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球界の自民党 (いまここ)
2006-07-12 10:45:10
巨人の あのエゲツナイ各球団主力選手獲得のやりかたは、恥ずかしい限りですね。

今また 広島の 黒田投手を狙っているとかいないとか・・・。

(ちなみに私は中日ファンです^^)
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