著者の尾木直樹さんは、長年学校現場で働いた経験をもとに教育評論活動を精力的に行っておられます。「普通の子」がおこす凶悪犯罪、虐待、誘拐、ネット依存、学力格差の拡大などの事例を考えながら、子どもたちの世界に何がおこっているのかを解明し、教育の問題点を明らかにしようとしたのがこの本です。
「非行のステップ」という言葉があります。中学校の生徒指導では、遅刻数が増える→変形服を着用し頭髪を染める→喫煙する→夜遊びが重なる→暴力事件を起こすといった非行のステップを常に意識しながら指導を行ってきました。大きな事件が起きるまでには、様々なサインが子どもから発せられており、そのサインを見過ごさず対応していくことが生徒指導の基本となっていました。しかし長崎の同級生殺人事件をみてもわかるように、それまで何の非行もなかった子どもが急に殺人事件を起こしてしまうという事例が後を絶ちません。これは神戸の酒鬼薔薇連続殺人事件以降の大きな特徴です。
尾木さんは少年事件の新しい傾向として①成績優秀な子どもが突然凶悪事件を起こす、②攻撃の矛先が身近な家族に向けられる、③少年たちの事件が残忍で異常であるにもかかわらず精神鑑定の結果は「正常」つまり「ふつうの子」という結論が下されていることをあげています。
「ふつうの子」がふつうに育つか「殺人者」になるのか、その違いはどこから発生するのかという謎を解く手がかりとして、ぜひご一読くださることをお勧めします。本体価格780円です。
「非行のステップ」という言葉があります。中学校の生徒指導では、遅刻数が増える→変形服を着用し頭髪を染める→喫煙する→夜遊びが重なる→暴力事件を起こすといった非行のステップを常に意識しながら指導を行ってきました。大きな事件が起きるまでには、様々なサインが子どもから発せられており、そのサインを見過ごさず対応していくことが生徒指導の基本となっていました。しかし長崎の同級生殺人事件をみてもわかるように、それまで何の非行もなかった子どもが急に殺人事件を起こしてしまうという事例が後を絶ちません。これは神戸の酒鬼薔薇連続殺人事件以降の大きな特徴です。
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