教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

卒業生からの手紙

2007年02月15日 | 学校の話題
ひょっこり職員室を訪れたのは、34期生のI男とK子である。I男は一浪後に地元の大学工学部に入学した3回生、K子は高校卒業後ライブハウスや舞台で活動する歌手になっていた。私にとっては異色の取り合わせで、「なぜこの二人なの?」と尋ねると、怪訝そうな顔で「だって僕ら二人は3年5組の同窓会幹事ですから」と答えた。3月に同窓会を開くのだという。

中学校の「二十歳の同窓会」を始めたのはI男だった。生徒会会長として校則改正に真正面から取り組んでいた。3年生の球技大会で審判を巡って男子の喧嘩が始まった時は、自分も殴られながらも「俺たちは友だちやないか」と泣きながらの話し合いをしてくれた。二十歳になると同級生で寝たきり生活をしているM子を成人式に呼び出す狙いもあり同窓会を企画しM子を成人式会場にも連れ出してくれたのだ。

職員室のソファーで同窓会のひとしきり盛り上がった後、別れの挨拶を残し、二人は購買部へ立ち去った。「プロの仕事を教えられる」の中に出てくる卒業生とは、実は、この二人なのである。それから数日が経って1枚の往復はがきが自宅に届いた。I男らしい固い言い回しの手紙である。今年になってから、これが3度目の招待となる同窓会である。


I男からの手紙

春の暖かさを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、私たち34期生は、今春より仕事に就き、大阪を離れるものが多くおります。そこで中学校第34期卒業生の同機会を開きたいと思っております。

このような大きな同窓会を行えるのも今回で最後かと思われますので、当日は中学校時代にお世話になった全ての先生方をお呼びしたいと思っておりますので、ご多用中誠に恐縮ではございますが、お誘いあわせの上、ぜひともご来場いただきたくお願い申し上げます。

日時 3月10日(土)午後6時半より
会場 ○○阪急ホテルIVYホール
幹事代表 ○○○○


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