教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

7/18卒業生の進路を聞く会(中学校)

2007年07月19日 | 進路子どもの声
 進路を聞く会は、中学校が11年前から始めた取り組みです。先輩達が進路を決める時、何を大切にし、何を目標にして決めたのかを知ることにより、中学3年生が自分の進路を決める際の手がかりにしようとするものです。18日には4人の卒業生が学校の授業を抜けさせてもらい(校長先生から各校へ依頼状を送付しています)、皆さんのために話をしにきてくれました。内容を紹介します。

【○○○○さん:○○小→柴島高総合科→看護専門学校1年】
 柴島高校は総合科の高校で普通科とは全く異なります。3年になると百を超える科目(調理実習・農業実習・保育実習・介護実習・英会話・数学演習など)から自分の興味にあった科目を選び、自分で時間割を作ります。私は中学生の頃から看護士を目指していたので、看護の授業がある柴島高校を選びました。
 夏休みには、過去問題を何度も解いてみました。総合科の高校は面接の試験もあるので、面接の練習も始めました。難しい問題は間違える人も多いので差がつかないけれど簡単な問題で間違えると取り返しがつかなくなるので基本問題を正確に解けるようにしました。
 柴島高校は女子が多く、クラスの中に男子は6~7人ぐらいしかいません。でもみんなすごく仲良しです。人権に関わる取組が盛んで、人の気持ちが分かる優しい人が多いです。先生も百人を越え、自分にピッタリ合う先生を見つけることができます。みなさんも学校見学を通して自分に合う学校を見つけて下さい。

【○○○○さん:○○小→千里青雲高校1年】
 東豊中高校と同じ敷地にあり、2・3年生は東豊中高校生、1年生は千里青雲高校生という変則的な状態です。千里青雲高校も総合科の高校で危険物取り扱いとか看護とかの専門的な授業があります。面接試験もあります。
 授業では水泳の授業が厳しく、水泳部は全国大会の常連と聞いています。入学してすぐに1泊2日の合宿があり、ここでクラスの友達ができます。9月の文化祭と音楽祭の行事が学年縦割りで進められます。3年生がリードしてくれるので先輩後輩がすごく仲良しです。「産業社会と人間」という授業では、大学や企業を訪問し、常に自分の進路を意識させられます。

【○○○○さん:○○小→箕面高2年】
 箕面高校には普通科と国際科があり、国際科は2年生からスペイン語や中国語を学んだりします。留学生もたくさんやって来るので、外国文化に触れる機会が多くあります。制服はなく、自由な学校です。遠足の行き先は生徒の意見を下にクラスごとに決めます。2年で行く修学旅行は海外です。
 私が箕面高校に行きたいと思ったのは、中学生の時に友達に誘われて行った文化祭がきっかけでした。文化祭がとっても楽しそうだったし、バスケ部の先輩からも誘われ、絶対箕面高校でバスケをしたいと思いました。しかし先生からは合格が難しいと言われ、勉強不足を後悔しました。でも他の高校に行きたくないと思いながら夏を迎えました。焦らすつもりはありませんが、夏が勝負です。部活と学習に時間を作って欲しい。進路を決める中で大切なのは、その高校でやりたいことを見つけられるかどうかです。高校は義務教育ではないので、辞めることは簡単です。見学会や説明会で、絶対にやりたいことを見つけて下さい。