教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

夜更けの爆竹

2006年09月03日 | 地域連携
夜中、けたたましく鳴り響く爆竹の音。経験された方は、おられるでしょうか。私は公園のすぐ近くに住んでいたことがあり、ひと夏に何度かこの音を耳にしました。それほど気にならないときもあるのですが、ときには腹立たしく思い、ついつい公園に出かけます。

みなさんは、夜更けに公園で爆竹を鳴らしているというと、どういう人物像を描くでしょうか。私もゴンタそうな子が騒いでいるのかと思っていました。しかし公園に着いてみると、眼鏡をかけたおとなしそうな少年たちがいました。

「兄ちゃんら、楽しそうやけど、もう、おっちゃんにとっては寝る時間やねん。終わってくれるか。」「分かりました。すいません。」

塾の夜の部は、ほぼ10時から10時半頃に終了します。その後、塾帰りの子どもたちが、コンビニでジュースと一緒に花火や爆竹を買い、つかの間の気晴らしをするのが11時ごろとなるのです。私が公園で出会うのは、ほとんど塾帰りの子どもたちでした。頭ごなしに叱るのではなく、子どもたちに同じ街の住人として、お願いをするのです。私自身は、まだまだ寝ませんが、もう寝ようとしている方々のことを思い話をすると、みんな理解してくれました。

あるときは、3歳ぐらいの孫を連れた60代のおじいさんが爆竹をしているのに出会ったこともあります。「すみません。孫がやりたがったもので。」孫がねだっても、こんなにおそい時間はダメだよと諭すのがおじいちゃんの見識でしょう、と言いたいのをぐっとこらえて、「それじゃあ、そろそろ終わって下さいね。」としか言えませんでした。