俺は、ずいぶん、彼女がいない。。。
それがどーした、おれ、けんちゃん。。。。
あの、のぶちゃんに彼女がいただと?
「素」で言ってんの?
「のぶちゃんに、彼女ねえ。。。」
旧姓依田は、ふうん、としたり顔でうなづく。
「あいつ、むっつりスケベだからね。むしろ、いたほうがいいんじゃないの?」
「なんで?」
白いヤツが、旧姓依田に顔を向けた。
「だって、あいつ、更衣室にビデオとか仕掛けていそうだもんな」
おい、仲間内ならともかく他人の前で、誤解を招くような発言はしてはいけない。
「最近、学校の先生に多いもんね」
白いヤツまで相槌を打っている。
「あれ、思うんだけど、中学生とか小学生の着替えを撮影して何が楽しいんだろうね。悪いけど、俺、全く理解できないよ」
気まずい思いで狆を見れば、適当な距離を置いて、我、関せずを貫いている。
俺の感心した視線に気づいたのか、にこっと笑い返してきた。
ああ、やっぱり2人のロクでもない会話を聞いてはいるんだな、と少々参ったな、という気分になった。
姉が一目ぼれして、ぜひ結婚相手に、と望んだ相手だもんな。もし、のぶちゃんがOKしたら、義理の兄になる。
そんな男性の、真実とはいえない行動を、かりにもその友人が話しているのを耳にして、決してよい気分ではないはずだ。
だが、彼女は口も挟まないし、むしろ聞かないふりをしていてくれる。
性格がよいのか、しつけがよいのか、いや、興味がないんだろうな、と、俺は俺の世界でそんなようなことを考えていた。
でも、そんなことより、俺はのぶちゃんに「彼女」がいたという事実の方がショック
だった。なんで、俺に話してくれない。お互いの人生の中で、一番長くそばにいる友達だろうっていうの。
全く。。。
しかも、彼女がいながらにして出家を望むほどの悩みがあっただなんて。
のぶちゃん、俺って、そんなに頼りないか・・・。
立ち直れそうにもないので、つづく・・・
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