へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

失踪中の生活

2006-08-03 20:08:54 | ひるまのもめごと

【ひるまのもめごと】

はあい、藤川だよ子猫ちゃんたち、元気にしていたかな?
暑中お見舞い申し上げます。。。。。。

さて、「ひるまのもめごと」が決着つかないので、細太郎が割り込んできたみたいだが、こっちだって終りにしないとな。
なんで、のぶちゃんが「失踪」したか。。。

俺たちは、のぶちゃんの部屋?に連れて行かれた。
おばさま…ここの庵住さまっていうのは、遠縁のおばさんでな、なんで出家したかは、別に機会を設けて話してやろう…と、紀藤造園の親方まで、ついてきた。
前田先生…のぶちゃんは、物置小屋みたいなところの部屋を開けて、俺たちを中に導き入れ、無言のまま立ちすくんでいる俺たちに、
「座ったら?」
と、声をかけ、カラスのベンジャミン…すばらしいセンスだな、このネーミングは…を止まり木に移した。
「のぶちゃん、何を飼おうとかまわないが、カラスはないんじゃない?」
ようやくけんちゃんが、口を開いてベンジャミンを嫌そうに見た。
「ベンジャミンは、かわいい。一番最初に友達になったカラスだ」
「ってさ。ベンジャミンはないだろ、ベンジャミンは…」
のぶちゃんは、カラスの背中をなでると、
「仕方ないだろ、この名前しか浮ばなかったんだから」
と、なにやらポケットから取り出して、ベンジャミンに食わせた。
「かああああ」
ベンジャミンが嬉しそうに一声ないた。
「うまいか、ベンジャミン…、そうか、よかったな」



「あんた、毎日、何してたわけ?」
と、白いヤツが聞けば、
「毎日?」
のぶちゃんは、おばさま…庵住さまにちらっと視線を向け、
「いや、掃除と草むしりと、カラスの世話かな?あと、たまにお経をあげるくらいで」
「お経だあ?」
けんちゃんは、ほんと?という顔をしておばさまを見れば、
「まあ、らしきをものを…」
と、つつましく答えている。
「まあ、らしいといえば、らしいけどさ」
けんちゃんは、まだ、黙ったままだ。
まあ、親友が、黙って失踪してしまったんだから、いざ御当人を目の前にしたら、言いたいことも聞けないこともあるわけだしな。
そこで、俺の登場と思ったら、
「あんたね、一体、どんな理由で失踪したわけ?こっちは、何にもわからないから、迷惑してんの?わかってる?」
と、白いやつが、とてつもなく意地悪い声を出してのぶちゃんを攻撃したではないか。
案外、怒らせると怖いやつかも…。

明日は、失踪の理由・・・、書けたらの話だけど。
んじゃ、しーゆー子猫ちゃんたち
愛してるよん

つづく




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