朝から雨が降っていた。予報をみると終日の雨だった。
雨なら畑仕事もなかろうと、急遽、青春クラブの関係者と打合せの段取りをした。
クラブ会長は、小学校近くの交差点でほぼ毎日のように20数年も「子どもの見守り」を続けている凄い人。頭が下がるばかり。
もう子どもの登校も終わり、会長も休憩している頃だろうと行きつけの喫茶店に出向いた。自分もコーヒーを楽しみながら「来年度計画」と「総会開催日」を相談した。
午後には公民館での「筋力体操」終了時刻を見計らい、事務局担当の2人に来てもらって会計帳簿と決算資料の監査をしてもらった。
帰宅後、総会資料を仕上げた。
「終わったー」とホッとしたのも一瞬だった。皆に配布する資料作成がまだだった。
クラブには夫婦や家族で会員に入っている家が多く、総会資料は一戸に一部しか配布しないことで前々から了承してもらっている。そのため、配布漏れや配布間違いのないようにと、資料の表紙となる総会次第に家族単位に会員家族全員の名前を記載するようにしている。
こんな表紙を作成するには、エクセルで家族単位の名簿を作成しておき、表紙となるワード文書に「差込印刷機能」を使えば、パソコンで楽に自動作成してくれることはわかっている。毎年、そうしてきた。今年も、すぐ作れると思ってきた。
なのに、すっかり忘れてしまっていた。忘れていたのなら、解説書を開くなりネットで調べたりすればいいものを、変な意地が出てきて「自分で何とかしてやる」と試行錯誤の操作が続いた。
その間、忘れ切ってしまっている自分を腹立たしく思ったり情けなく思ったりしながらも、悪戦苦闘の結果、差込印刷を作成することができた。
ささいなワードの「差込印刷機能」ながら、「やればできるやんか」「あきらめて安易に解説書に頼って作るより、自分で、あーでもない・こーでもないと苦労して作ったから充実感があったやんか」と自分を慰める一方で、「若い時だったら、こんなにど忘れしたり、手間取ったりもなかったろうに」とも思った出来事だった・・・
これが世間で言う寄る年波なのだろうか・・・この1年でどれだけの脳細胞が旅立ったのだろうか・・・今宵、そんなことが思い浮かんできた・・・