岡山県倉敷市の塗装屋日記

岡山県倉敷市の共栄塗装店の2代目が、仕事から日々日常の事まで書いております。

地元のありがたさ

2010年10月17日 09時28分02秒 | トタン屋根塗装
昨日は倉敷市のお客様宅にて、
トタン屋根塗装の仕上げ工程をさせていただきました。


昔ながらのわら葺き(あるいはかや葺き)屋根の上に
トタンをかぶせた屋根です。
最近では少なくなってきましたが、
岡山県では北部を中心にまだまだ多く、
山や田の多い風景ととてもマッチして、落ち着きを与えてくれます。

また、屋根表面と天井との間の空間にわら(かや)が詰められているため、
夏場はわら(かや)屋根から水分が蒸発して室内の温度を放出し、
冬場は逆に室内に放出されて湿気が蒸発することをふせぎます。
なので、「年中、室内温度・湿度が安定」しており、
とても快適に過ごせるように造られているんですね。

私も実際、夏場にトタン塗装をさせていただいた際、
お客様宅内で休憩をさせていただくこともあるのですが、
その涼しさには驚きます。


昨今、新築住宅を受注施工されている工務店さんのチラシなどで
「かや葺き屋根の原理を取り入れた住宅を提案」されている
会社を見受けますが、かや葺き屋根が日本の気候・湿度・風土に
適していることに気付いた方が多くなった証拠ですね。


なくなってほしくない「日本の文化」だと思います。が、
住まわれている方にとってはメンテナンスが大変なのも事実。

最近でこそ、ステンレス製やガルバリウム鋼板製の屋根など
「錆びない(錆びにくい)」素材が多く使われておりますが、
「わら(かや)葺き屋根」に住まわれているお宅の多くは
25年以上前にトタンをかぶせたお宅が多く、
素材としてはやはり、「鉄板製」が多いようです。
なのでやはり、「サビ」との闘いは避けがたいものですね。


前述のように、「かや葺き屋根が水分を放出」しますので、
内部からの湿気により、トタンにサビを呼ぶこともありますので、
トタンは、表面と内面の両方からの湿気・水分により、
常に「さびやすい」状況に置かれていることとなります。


内面からの湿気に対しては対処の方法がないのですが、
外面から発生したサビや汚れに対しては、塗装の前に
適切な下地処理をすることで、出来る限り長持ちのする
塗装に仕上げることは可能です。

ただ「塗ればいい」というものではなく、根気のいる作業が
不可欠となりますので、そこをじっくりとやるかやらないかは
職人自身の性格次第、ということにもなりますね。



お客様から「本当の信頼」をいただくためには1回のみのお付き合い
ではなく、2回、3回と塗替えをさせていただき、トタン屋根を
長持ちさせている、という実績によって信頼をいただきます。

当社の場合、トタン屋根の塗装をさせていただいているお客様は
20年以上お付き合いいただく、ありがたいお客様が多く、
感謝、感謝の気持ちで毎回、塗替えをさせていただいております。


この度のお客様も20年以上のお付き合いですが、
私の実家のすぐご近所さんであります。

当然、私が子どもだった時代からよく知っており、
私にとっては「近所のおじさん、おばさん」の家でもあります。
毎回、「次の塗替えの時期がきたら、声をかけてね」とのお言葉に
信頼を感じ、とても嬉しく、ありがたく思います。


この信頼は簡単に得られるものではなく、やはり実績と年数を
経ることで、いただけたものでしょう。

今後も10年後、20年後、30年後まで信頼いただけるように、
作業をさせていただくすべてのお客様宅において
根気よくコツコツと、丁寧な塗装作業をしていきます。

共栄塗装店・橋本豪紀(はしもとひでとし)





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