蜩の記
2018-10-16 | 本
葉室 麟 著
城中で喧嘩騒ぎを起こし死罪になるところ、幽閉中の戸田秋谷の家譜編纂のを手伝うため向山村に向かう檀野庄三郎。
カワセミとの遭遇から話は始まりました。
秋谷は、10年後の切腹を家老より命じられていました。
庄三郎は秋谷やその家族と接するうち、助命を考えるようになります。
すべては家老の陰謀。
秋谷の<有るか無きかの微笑>この表現が何回か出てきます。
心情と性格を表していると思い、想像を巡らしました。
時代小説は苦手と思って敬遠していましたが、とても感動しました。
悲しい最後でした。でも心静かになりました。