三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

團菊祭。

2011年05月20日 | 鑑賞
久々の歌舞伎観劇しました。

前々から、一度は観たいと思っていた「弁天娘女男白浪」。
「知らざあ言ってきかせやしょう」で有名なアレです。
浜松屋見世先の芝居のテンポの良さもさることながら、
衣装の美しさにうっとり。
真っ赤な襦袢に黒の振袖が
男になったときに却って色気が増したり、
五人が紫の小袖で勢揃いするシーンはまさしく錦絵!
柄の違いや、ちょっとした着こなし方で何となくキャラクターを彷彿とさせます。
並んだときにこれぐらい迫力あるチーム作れたらすごくない?(笑)

最初の演目「蘭平物狂」では大立ち回りにわくわくどきどき。
歌舞伎の立ち回りはリアルさは皆無だけど、
それでも期待や興奮が高まっていく。
子役だって、台詞にも所作にも感情表現のかけらもないのに
うっかりホロッとさせられる。
これが伝統芸能の力なのか。

「鏡獅子」の長唄三味線の見せ場も良かった。
やっぱり三味線は古典の方がかっこいい。
こういうのを、古典芸能なんかやらなさそうな場所で、
古典芸能なんか興味もなさそうなお客さんの前で、
うまく演出してカルチャーショックを与える、
そんな演奏、出来たら最高なのに。

やればやるほど、
観れば観るほど、
伝統芸能はすごい!
ってことがわかります。

歌舞伎は予備知識があまりなくても楽しめるので、
未体験の方は是非。
コメント
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