陽あたり良好

ほんわかした毎日と、写真、そして黒柴「茶々」
りんごとれもんの二人で綴ります

忘れられた宿場町

2011-12-17 21:40:00 | まち歩き いなか歩き
れもんです。
ここのところ忙しく、前回のエントリーから間が空いてしまいましたが
奈良田温泉への途中、同じ早川町の、 赤沢 というところに寄りました。
以前に紹介した、小浜西組や熊川 と同様、
重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されています。


赤沢宿は、日蓮宗の総本山 身延山久遠寺 と、山岳信仰の 七面山 を結ぶ
身延往還 という道筋の、唯一の宿場町 として開けたところですが、
斜面にへばりつくような場所にあるので、
他の宿場町とは全く様子が違う、独特の雰囲気があるところです。

赤沢宿・石畳の道
赤沢宿・身延往還の石畳


信仰者の集まりの「講」が定宿としたことから、 旅籠は「講中宿」と呼ばれ、
最盛期には九軒の旅館があって、一日あたり千人の宿泊客で賑わったそうですが、
今は、営業している旅館は一軒だけ。


かつての旅館の軒下には「板マネギ」、あるいは「講中札」と呼ばれる、
指定旅館の印の、 木の札 がかかっていて、
往時の賑わいを偲ぶことができます。


赤沢宿・講中札の旅籠  



訪れたのは11月中旬、行楽シーズンの土曜日
山の中なので、赤沢ではずっと曇っていたものの、
静岡では、青空の中に 富士山 もくっきり見えた お出かけ日和 でした。

なのに、ここで出会った観光客は 僅か2~3人だけ。
土産物を売る店も、案内所も無く、閑散としています
 
独特の立地条件も相まって、重伝建地区の中でも異色の存在のようです。

赤沢宿・旅籠


Akasawa03 Akasawa06
Akasawa05_2 Hatake



赤沢宿・武蔵屋の看板
ここには一軒だけ、土日祝日営業の蕎麦屋さんがあります。


武蔵屋 
地域のおばちゃんたちがやっているのですが、蕎麦は本格的だという評判。
時間が惜しいので 寄るつもりは無かったのですが、
ピピッとくるものがあって   入ってみることにしました。

赤沢宿・武蔵屋
外に椅子が片付けてあって、
思わず、「まだやってますか?」と聞いたほどだったのですが…


いただいたのは 天ぷら付きのざるそば (800円)
赤沢宿・武蔵屋のざる蕎麦  


蕎麦は打ち立てで、いい香り     コシもしっかりしています
 

天ぷらは、自宅の畑で採れた野菜などで、とても上手に揚がっていました。
小鉢が二つ付いてきたのも嬉しく、立ち寄ったのは 大正解

 
お腹もいっぱいになって、さあ、これから集落を散策です  




赤沢宿のスナップ は、こちらにまとめました。
Sam 晩秋の静かな風情に興味がある方は、
ご覧になってくださいね。


more 写真


赤沢ぶらり散歩~講中宿の集落


(右下のボタンを押すと全面表示に切り替わります)


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奈良田温泉白根館

2011-12-10 16:41:00 | 温泉
れもんです。
毎年、秋に、「合宿」と称して、
写真仲間と一泊で紅葉撮影に出かけています

宿は、温泉に限定
私の厳しい選考基準をクリアして  選ばれた今年の宿は、

山梨県の  奈良田温泉 白根館  でした。

宿がある南巨摩郡早川町は、南アルプスの山々に抱かれた町です。

七不思議の湯 
ここは、「日本秘湯を守る会」の
会員旅館になっています。

秘湯を守る会の旅館  
 
 
 
 



いつもは日没まで目いっぱい撮影しているのですが、
今日はかなり早めの17時前に到着
というのも、早く着かなければならない理由があったのです。

奈良田温泉白根館の木造りの露天風呂  


それは…

この露天風呂


ここには、内風呂と露天風呂が二つずつあって、
それぞれ夕方6時に、男女が入れ替えになります。

この木造りの露天風呂は、6時までが男性用、
そして6時に全館揃って夕食の間に、男女が入れ替わるというわけです。

白根館で一番人気のこの露天風呂に入るために、早く到着したという次第

奈良田温泉白根館・銀河の湯の湯口   

で、肝心のお湯は、というと…
これが、素晴らしいの一言


なんと、かけ湯をするのに湯桶を持っただけで
ヌルヌル するほどの、滑らかな肌触り

ヌルヌルすべすべの温泉では、三重県に榊原温泉という名湯がありますが、
久々に、それに匹敵するお湯に出会いました

 

奈良田温泉白根館・総檜の内湯 
こちらが総檜風呂の内湯です




そして下の写真は、
翌朝撮った、もう1組のお風呂

奈良田温泉白根館の内湯 奈良田温泉白根館・岩造りの露天風呂

内湯                 岩造り露天風呂

 

夕食は、地元の食材を使った素朴な田舎料理。 
コースのように、一品ずつ温かいのが出てきます。
全館揃って食事をするのは、出来立てを食べてもらうためなのでした。

料理の写真はというと、一品ずつ出てくるということもあり、
奈良田温泉白根館の献立表 あまり美味しそうに撮れなかったので、
興味がある方は、
右の献立表をクリックしてご覧ください





白根館の揚げ蕎麦がき 切子の猪口





どれも、とても美味しかったのですが、左の写真の揚げ蕎麦がきは絶品
お猪口は好みのものをチョイスできます。
右は私が選んだ切子のグラス…
黒文字の楊枝 


黒文字の楊枝まで
献立表に載っていましたよ

 

白根館の温泉粥 
翌日の朝食は、名物の温泉粥。
やはり全館揃っていただきます。
美味しい




さて、この宿の感想ですが…
建物は手入れが行き届いているし、食事も良かったけれど、
宿泊料金12,150円(旧館)は、私の基準 からすれば、ちょっと高め
今まで泊まった宿との比較で総合的に見ても、
少し割高かな、と思いました。

でも、温泉のポイントはとても高く、
泊まって良かった と満足して、奈良田の里を後にしたのでした

奈良田ダム湖畔より奈良田温泉方面を望む

【白根館遠望】 右下の建物が、奈良田温泉白根館です。


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ようこそ! 黒柴の茶々です 14

2011-12-07 20:41:56 | 茶々のトップページ

黒柴・茶々

生後10カ月頃の茶々

 

茶々のアルバムより     photo by れもん                  

 

 トップページでは、今まで撮りためた写真の中からピックアップして、
 不定期に(月2回程度?)紹介していきます。

(トップページ更新 12月7日)



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麩の使い方

2011-12-07 20:00:00 | 
こんばんは。 りんごです。
家に持ち帰っている仕事、喪中葉書の表書き、先日の日曜日の法事…と、
なかなか忙しい10日間を過ごしている間に、12月に入ってもう1週間が経ったんですね。
すっかり寒くなりました。


さて、この前購入した新潟の
車麩 ですが、麩好きな我が家の食卓には、
もうすでに、煮物、鍋物、お味噌汁…にと、何度か登場しています。

実は、この麩を買ったときにレシピが付いていたのですが、
その中で目を引いたのが 
麩のフライ
車麩を水に戻してかたく絞った後、少しの醤油で味付けした卵液に浸し、
パン粉をつけて油で揚げるという簡単なもの。 そこで、挑戦してみました。


車麩のレシピ
右の2個が麩のフライで、左の3個は一緒に揚げたカキフライ。
食べてみると、玉子焼のフライ? のようです。

お年を召された方は、だし汁につけて食べても……と、
レシピの中にあったのがうなずけるお味です。


これは麩の 
磯辺焼き

車麩の磯辺焼き
麩のフライを作ったときの卵が余ってしまったので、
砂糖を加えて甘めの卵液にして、
それに麩を浸したものを海苔で巻いて焼きました。

少し焦がしてしまって…

実はこの一品、我が家では
近江の丁子麩 でときどき作ります。
麩…とは言ってもいろいろで、
丁子麩で作ったときとは、また、違った味わいでした。


これからも、いろいろなレシピに挑戦しようと思いますが、
麩のフライ…ちょっと変わっているので、
年末に息子が帰省してきたら、もう一度作りたいと思います。
一人暮らしで自炊をしている息子の反応は……どんなんでしょうか?


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思いがけない黄葉

2011-12-04 23:38:00 | 庭の花だより
れもんです。
紅葉が不作の今年ですが
ここに来て冷え込みが強くなったせいか、
ようやく庭の木々の彩りも、鮮やかになってきました

特に昨日は雨が降っていたので、
紅葉がしっとりと、より美しく…
この秋一番の装いを見せてくれました

ドウダンツツジの紅葉  

ドウダンツツジ…
くすんだ色のままで縮れていくのかと、心配していましたが、
今年も赤く色づいてくれました。



ニシキギの紅葉

ニシキギ…
例年、早くから真っ赤になって、
そのまま、かなり長い期間、紅葉を楽しませてくれる優等生。
今年は、10月初めにはもう、一部が赤くなっていたのですが、
その後、なかなか紅葉が進みませんでした。
深い赤が、雨に打たれて綺麗です。
ニシキギの落ち葉  
 
 
 
今年は大幅に剪定したので
葉が少ないですが、
見事な落ち葉の絨毯を
作ってくれる木でもあります。




そして、意外だったのが、この木
まだ、少し緑が残る葉もありますが、
美しい黄色に染まり、その一画を明るくしています。
柘榴の黄葉  

ザクロ…
今年植えたばかりで、秋は初めて。
こんなに綺麗な黄色になるとは思いませんでした
 
近所にザクロを植えているお宅が二軒あるのですが、
これほど綺麗な黄色にはなっていません。
これは若い木だからでしょうか、それとも、植えた場所の関係

ひょっとすると今年限りかもしれないと思い、
ついつい、たくさんの写真を撮ってしまいました

Ki3_2  



例によって、別にまとめたので、
よろしかったらご覧になってください。

more 写真   

紅の雫、黄金の滴 (右下のボタンを押すと全面表示に切り替わります)




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