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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(試写会)

2008-01-16 11:53:39 | 映画(な行)
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市原隼人、関めぐみ、浅利陽介、三浦春馬、野波麻帆、板尾創路出演。北村拓司監督作品。

人生の目的が見つからず無為な日々を送る中で不安と焦りばかりを募らせている高校生の山本陽介(市原隼人)。そんな彼の目の前で、ある時突然、チェーンソーを振り回す不死身の男と制服の美少女・絵理(関めぐみ)との激しいバトルが繰り広げられる。何が何だか分からないながらも、このチェーンソー男を倒さないと自分たちに希望はない、と悟る陽介。そして絵理を助けるため、彼女と2人でチェーンソー男に立ち向かっていく陽介だったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
関めぐみちゃんが良かった度:★★★☆☆

2008年最初の試写会参加でした。なので、総合の★一つおまけ(笑)。でもなかなか良かったです。滝本竜彦氏の同名小説が原作だそうです。未読です。
試写会では女子高生が多く、おそらく、中・高生がターゲットなのだろうと見る前に思いました。が、見た後は・・・どうなんだろう。こういうのって、自分が実際に高校生の時よりも、それが過ぎた後の方が共感できるんじゃないかなと思ったり。

ストーリーはかなりぶっとんでます。ある種、戦隊モノのようなノリで、突然チェーンソー男が現れて、襲ってきたので戦うしかないという(笑)。リアリティも何もないわけです。
正直、低予算映画だろうとタカをくくってたのですが、CGが意外と良い。最初は何だこの映画、と思ったのですが、私は結構早い段階で、そのチェーンソー男が何を象徴しているのかというのが分かったので、かなりストーリーに惹きつけられました。なので、★4つもあながち嘘ってわけでもないです(笑)。
なぜか戦わなくてはいけないと思い込んでいる美少女戦士(笑)が関めぐみちゃん。彼女は「アヒルと鴨のコインロッカー」「ハチミツとクローバー」で見ましたが、この映画が一番良かったと思います。まず釣り目っぽい大きな目が凄く綺麗。顔立ちももちろん綺麗。戦っている姿がなかなか良い。主演は市原くんですが、この映画の評価が良かったのは、彼女によるところが大きいです。



その主演の市原くん。彼が出演している映画を自分から劇場へ見に行ったことはないように記憶してますが、試写会で見る確率がかなり高いので、いろいろ見てます(笑)。正直(何度も書いてるけど)あまり演技はうまくないんですが、高校生役は合いますね。こういう奴、たぶんいる、って思えるんですよ。しゃべり方に特徴があるので、これまたモノローグがあまり上手くなくて、聞いてて微妙だなぁと思ってしまうんですが、台詞の違和感はそんなにありませんでした。ちょっと臭すぎる台詞があったけど、それは本人の責任ではないと思うし(笑)。文句ばっかり書いてますが、悪くはなかったですよ。
山本の友人、渡辺役の浅利くんも頑張ってましたね。いい味出してたと思います。自分の居場所を求めて、小説書いてみたり、絵を描いてみたり、写真を撮ってみたり、音楽をやってみたり。ちょっと漫画チックではあるけれど、個性的なキャラで良かったです。亡くなってしまった友人の能登役の三浦くんは、髪の毛真黄色で熱いような冷めているような役でした。でも彼は山本にとって重要な人物でしたね。

以下、ネタばれありなので、知りたくない人はご注意願います。

チェーンソー男ですが、山本が絵理に、能登がバイクの事故で死んだという話をした時に、絵理が事故現場で泣いているところが映った(絵理の回想)ので、だいたいの事情が想像できました。絵理の家族は事故で亡くなっており、チェーンソー男は絵理にとって、悲しみや辛さ、孤独の象徴なのだと。だから絵理はチェーンソー男と戦わなくちゃいけなくて、その日は倒してもまた次の日も現れる。現れるたびに戦って勝たなくてはいけない。戦う場所もなんで遊園地?江戸村?と思った時、家族との思い出の場所なんだなということが分かりました。それが分かると、俄然、絵理を応援したくなってしまうんですよ(笑)。でもって、戦うのは絵理だけど、一人じゃなくてもいい。誰かに支えてもらうことで孤独や悲しみは薄れ、チェーンソー男は弱くなっていく。
一方、山本は 自分にとって大きな存在だった友人の能登が死んでしまったことで、乗り越える壁がなくなり、毎日をダラダラと過ごします。そして絵理と出会ったことで、彼女を救って自分は死ぬことを考えます。それがかっこいいと思ってしまうんですね。ガキが考えそうな短絡的な思考だけど(笑)。能登に「根性なし~~~!」と言われていた山本は、なんとか根性ある所を見せて、彼を乗り越えようとします。渡辺が作った曲(能登が「根性なし~~~!」と歌っている曲)はなかなか良かったですね。歌を聴いて「能登?!」と山本が気づくシーンの市原くんの演技も良かった。あの歌は三浦くんが実際に歌ってるのかな?なかなかいい声だと思いました。しかし、俺さまーズって(笑)。



ラストの戦いで、バイクで突っ込むシーンとか、もろ戦隊モノな感じで、ちょっと(いや、だいぶ?)引きましたし(笑)、台詞も臭すぎるのが気になったシーンもありましたが、私は概ね良かったと思います。試写会で当たらなかったら絶対に(苦笑)見なかった映画だと思うので、見れて良かったです。原作は角川小説大賞という賞を取っているそうですが、面白いのかな?ライトノベルのようなので、中・高生向けなのかなぁ。ちょっと興味あります。チェーンソー男が同じような意味を持った存在なのか、とか。



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4 コメント

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僕も (こーいち)
2008-01-22 17:19:05
結構好きな映画でした!
早い段階でチェーンソー男の意味が分かると面白くなりますよね~。
かなりB級テイストな作品を予想してましたが
実はめちゃくちゃな作品でもなくてよくできてるなって思いました。
CGも良かったしキャラクターもいいし、いい意味で予想を
裏切られました~。
原作もちょっと気になりますよね。

「魍魎の匣」の原作も読もうと思って本屋に行ったんですけど
あまりにも分厚かったので図書館で借りることにしました(笑)
でもこれっていきなり「魍魎~」から読んでも大丈夫なのか
ちょっと迷ったんですけど、どうなんでしょう?
「姑獲鳥~」から読んだ方がいいのかなと思って。
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>こーいちさん (hi-chan)
2008-01-23 13:21:39
思った程、B級というわけではないですよね。戦隊モノのノリはあるものの(笑)。
原作、結構ファンがいるみたいですね。若い人(中高生)向けなのかな~?

魍魎の匣、最初に読んでも姑獲鳥のネタばれはありませんよ。関口のうつ状態のきっかけみたいなのが姑獲鳥を読むと分かるんですが。
ストーリーは断然、魍魎の匣の方がいいと思うので、もし魍魎を読んで、面白いと思ったら、姑獲鳥を読んでみるといいかも。
シリーズを読んでいくつもりなら、魍魎の後には必ず姑獲鳥を読んだほうがいいです。魍魎の次の作品には、姑獲鳥のネタばれがあるので。

ぜひハマって下さい(笑)。
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TBさせていただきました。 (タウム)
2008-02-03 01:05:30
荒唐無稽なんですけど、十代特有のなんともいえない苛立ちみたいなものが表現されていて、好感の持てる作品でした。
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>タウムさん (hi-chan)
2008-02-04 10:53:59
確かに荒唐無稽でしたね。でもチェーンソー男の意味が分かってきたところからは納得して観ることができて、私も好感の持てる映画でした。

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