根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

映画『近距離恋愛』

2008-07-15 07:04:04 | エッセイ、コラム
監督:ポール・ウェイランド、出演:パトリック・デンプシー、ミッシェル・モナハン、ケビィン・マクキッド、キャスリーン・クインラン、シドニー・ポラック、他、の映画『近距離恋愛』を観てきました。


ニュー・ヨークで暮らし、性別を越えた十年来の友人同士で、気は合うものの異性に対する認識も違い、恋愛対象として意識もしていなく、またお互いに関係が近過ぎるが故に、恋愛関係に発展しなかった、女性関係が派手でお金にも不自由しないトム(パトリック・デンプシー)と、堅実な性格で絵画修復師の女性・ハンナ(ミッシェル・モナハン)が、ハンナの6週間のスコットランド出張をキッカケに、お互いの大切さを確認し合う、というストーリーのラブ・コメディです。
原題は『メイド・オブ・オナー』といって劇中では“花嫁付き添い人”と訳されていました。
原題の意味は劇中でよく分かるようになっています。


結果はわざわざ観なくても、分かりきっているようなもので、その過程を如何(いか)に飽きさせず、面白く描くかが、こういう作品に於(お)ける監督や脚本家の腕の見せ所で、この映画の場合その点では、見事に及第点でした。
よくよく考えれば、という所も無きにしもあらず、という感じですが、そういう事を考えながら映画を観ても楽しくもないですし、この手の話しは作品世界に入り込み感情移入をしながら鑑賞するのが一番です。
因みに私は最後の方では軽く涙しました。

劇中登場するスコットランドの風景も非常に美しく迫力ある映像に仕上がっており、これを映画館のスクリーンで堪能するだけでも劇場に足を運ぶ価値があります。

作品中に使用される挿入歌にもセンスを感じさせるもので、レニー・クラビッツ、ジェイムス・モリソン、クール&ザ・ギャングにオアシスなどに、スコティッシュ・トラッドとなかなかでした。


デート・ムービーや女性には最適な作品と言えるでしょう。

今週末から来週末にかけてドドッと興味深い夏休み映画が封切られますが、その食前酒として観るのにはうってつけの作品ではないでしょうか。
時間も1時間45分と長過ぎず短過ぎず手頃です。