映画『庭から昇ったロケット雲』

監督:マイケル・ポーリッシュ、出演:ビリー・ボブ・ソーントン、ヴァージニア・マドセン、ブルース・ダーン、ティム・ブレイク・ネルソン、マックス・シエリオット、ジャスパー・ポーリッシュ、ローガン・ポーリッシュ、ジョン・グリース、マーク・ポーリッシュ、ブルース・ウィリス、の映画『庭から昇ったロケット雲』を観てきました。


ストーリーは、空軍に入隊しNASAで宇宙飛行士の訓練まで受けていたものの、父の急死によって、志(こころざ)し半ばにして、実家の牧場を継がなければならなくなったチャーリー・ファーマー(ビリー・ボブ・ソーントン)を主人公に、それでも宇宙に行く夢を諦(あきら)めきれず、自力でロケットを作り上げ、宇宙に行こうとする男とその家族の紆余曲折を描いたものです。

監督はマイケル・ポーリッシュ名義に一応はなっていますが、マイケルの双子の兄弟・マークと共に監督や脚本、プロデューサーを分担しながら製作した作品のようです。


一言で言えば、家族愛と夢の大切さを描いた物語と言えるでしょうか。
変人扱いされようが、借金まみれになろうが、国家規模の大事(おおごと)に発展しようが、父・チャーリーを信じ、宇宙に行きたい、という夢に付き合い、実現させようとし、結束し一つになる家族の物語。

そして、夢は実現させるもの、信念は貫き通すもの、と自ら行動を起こし、そういう自分の背中を子供にみせる事で、そういった事を教える父・チャーリーと、それを支える妻・オーディ(ヴァージニア・マドセン)、それを信じてやまない子供たちの姿が感動を呼ぶ作品でした。
また、そういった主人公の姿に、いわゆるアメリカン・スピリッツをみた気もしました。


スゴく良く出来た映画という訳ではありませんでしたが、現在夢に向かって頑張っている人、夢はあるけれども困難にぶち当たり、心が折れそうになっている人には、某(なにがし)かの勇気を与えてくれる作品だと思います。

夢もある程度の年齢になったら、現実や自分の才能を鑑(かんが)みて折り合いをつけなければならない時がくる訳ですが、若い時から、また何もしないうちから、『そんなの絶対実現無理！』と諦めてしまう訳ではなく、その夢を実現する為には具体的にどうすれば良いのだろうか、とまずは考え実行する事の大事さ、もまた教えられた作品のような気がしました。
劇中登場する自作ロケットは、一見実現不可能な「夢」の象徴と言えるでしょう。

始まりの雨

四国、九州では梅雨明けしたというのに、東京は朝の５時半現在、梅雨っぽいシトシト雨が降っている月曜の朝です。

先週末は夏的な気候だったのに、こういう雨が降ってしまうと、まだ梅雨明けは先かなぁ、なんて思ってしまう。
雨が降っているだけに外は暗いですねぇ。


写真は、数株あるユリで最後に花を咲かせたピンク色のもの。
ユリは雨を歓迎しているのか否か。