根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

不条理

2007-06-10 10:14:25 | ダイアリー
天気悪くなるからと外出をなるべく控えていた昨日まで
は特に天候の急変もなくて、大丈夫だろうとネットカフェ
に出てきた今日は雷雨に見舞われる。
人生とは得てしてこんなものなのである…。
雲の上の鬼なんて死んでしまえ…。


やさしい雨

2007-05-06 18:18:39 | ダイアリー
GWの晴天が去り、雨がアジサイの葉を叩き出した。
外出するのが面倒になる雨は基本的には嫌いなのだが、
たまに妙に良く感じるときがある。
5月のやさしい雨。
一時的にではあるが「落ち着き」が戻ってくる。

THE BIRD AND THE BEE

2007-04-15 15:13:15 | ダイアリー
さっき
“THE BIRD AND THE BEE”
なるユニットの
「Again & Again」
という曲がラジオで流れていた。
時々ラジオでかかっていて気になっていた曲ではあったがその後特に調べもせずほっといた曲だった。
ラジオで聞いている時には曲調やムーグの使い方などから昔よく聴いていたステレオラブの新譜かな、と漫然と思っていたのだが、なるほど“THE BIRD AND THE BEE”というまったく違うユニットであったか。

サイトでみるとジャケットにも見覚えがある。
多分、CDショップで目に入っていたからだろう。
気になっていながら、なぜ今日までチェックしてないのか不思議だ。
情報に対してどこか鈍感になっている自分がいる。
これではいけないなぁ…。

「♪アゲナ・ゲン、アゲナ・ゲン」
頭の中でこのフレーズがリフレインしている。


http://<WBR>www.to<WBR>shiba-<WBR>emi.co<WBR>.jp/th<WBR>ebirda<WBR>ndtheb<WBR>ee/


http://<WBR>listen<WBR>.jp/st<WBR>ore/al<WBR>bum_00<WBR>946368<WBR>25250.<WBR>htm

FPMの朝

2006-09-23 19:27:19 | ダイアリー
11:00am、隣人の行動しだす音で目が覚める。
仕方がないので、自分も起き出し行動を開始する。
とりあえず部屋でお香を焚き、朦朧とした頭で庭に出て
植物へ水をやる。
天気は晴れ、金木犀が今日も香っていてなんだか嬉し
くなった。
植物への水遣りを済ませ、インド風ミルクティを淹れる。
ミルキーでスパイシー、ホットでジェントリーなチャイは
秋の乾いた空気に良く似合う。
音が欲しくなったのでFPM(ファンタスティック・プラスチ
ック・マシーン)の『contact』を聴く。
5年前にFMでシングル曲の「City Lights」がヘビー・ロ
ーテーションされていたのに影響されて購入したアル
バムだ。
「City Lights」だけを散々聴き、その後は飽きてCDラッ
ク行きになっていたものだが、数年前に散歩を再開した
時にこの手の音楽が散歩と意外に親和性があることを
発見し、また最近聴くようになった中の一枚だ。
リリースから5年経ち、私の耳が慣れてきたのか「City
Lights」以外の曲もだんだん良くなってきた。
今、クレジットをみると参加しているミュージシャンも豪
華。
安藤裕子の「ドラマチックレコード」や「さみしがり屋の言
葉達」の作曲者である宮川弾もかなり深い感じで関わっ
ている。
良く出来た本は再読に耐えられ、読む場所や年代によっ
ても新たな発見があるというが、緻密に作られた音楽に
もまたそういうことが言えるようである。

樹上の白き鼻

2006-04-22 10:15:28 | ダイアリー
明け方トイレに起きた時の事。
トイレの小窓から外をみると、アパートに隣接する屋敷
林の一本の枝が大きく揺れている。
そしてその揺れている枝には大きな生物が!
樹上の大きな動物というとカラスという連想しかなかっ
たため、習慣で追い払いにかかるが何か変だ。
動きがカラスのそれとは違う。
脅かすのを止め、暫くみているとキツネザルのようなも
のが姿を現した。
東京の住宅街とキツネザルが全く頭の中で結びつかず、
沢山のクエスチョンマークを付けた状態でさらに観察を
続けていると、ヤツは木から降り始めた。
枝先に移りそのたわみを利用して他の小さな木に移動
している。
その時ヤツの顔がこちらを向いた。
フワフワの尻尾、額から鼻にかけての白い線、細長い
身体。
何か見覚えがある動物だ、テレビで昔…あれはSARS
騒ぎの時話題になったハクビシンではないか!

その後ハクビシンはゆっくりとしたテンポで木から降り、
そして地面に到達すると何処かに行ってしまった。
やや呆然とし、そのままハクビシンが消えた方向をみ
つめ続ける。
何でハクビシン…。

その後、市役所に問い合わせてみると、武蔵野市でも
結構目撃例があり、たまに『ハクビシンが穴に落ちてい
る』などの通報がある、との事。
ハクビシンは東京でもそんなに珍しい動物という訳でも
ないらしい。
武蔵野市役所ではハクビシンに関して捕獲や駆除など
の積極的対策は行っておらず、そういう通報があった場
合は東京都の専門機関に頼んで対処してもらっている
そうだ。
市役所職員による捕獲劇に発展するかとも思っていた
ので少し拍子抜けする。

さらに調べてみると、ハクビシンは雑食性で果実などの
他、小鳥などの小動物も捕食するとの事。
私が遭遇したハクビシンは木に登ってスズメでも食べよ
うとしていたのであろうか。
ハクビシンの性格は比較的凶暴らしい。
暫く前に私のアパートの敷地内で猫が死んでいるのを
発見したが、ひょっとしたらあの猫はハクビシンとの喧嘩
に負け、殺されてしまったのかもしれない。
大陸原産の帰化生物で都市生活にも順応し、特に天敵
もいない、との事なので今後個体数が増加すると、カラ
スみたいに人間の生活に害を及ぼす存在になるかもしれ
ない。
現在は深刻な被害もないようだが。
呑気に構えていても良いものだろうか…。

しかし、朝一番のハクビシンは覚醒しきっていない頭に
は衝撃的だった。

忍びよる悪魔

2006-03-16 18:31:18 | ダイアリー
水道局から督促状が来る。
いついつまでに以下の料金を払わなければ水道を止める、
という内容のもの。
冬の間は電気代がかさんでしまい、とても水道代まで手
がまわらず、数ヶ月分滞納していたのだ。
電話料金や電気代と違い水道料金は利用停止になるま
でに暫く時間があり、その点はだいぶ助かっている。
まぁ、根源的なライフ・ラインという事で役所も大目にみて
いるのだろう。

水道を止められてはトイレの水も流せず、用足しにも事欠
くので『仕方ない、払うか』と思い料金を確認すると11~12
月分が4800円となっているじゃないか!
有り得ない金額だ。
8年程今のアパートに住んでいるが普段は2500円前後で
こんなに使用料金が跳ね上がった事は今までにない。
普段の2倍量の水道を使った憶えもない。
だいたいが生活スタイルに大きな違いもないのに、2倍の
量の水を使う事の方が困難だ。

腑に落ちないので水道局に問い合わせると、漏水ではな
いか、との事。
漏水の中でも一番多いのが水洗トイレのタンク内のフロー
ト異常との事だった。
確かにウチのトイレはフロート異常で普通にしていると水が
自動で止まらず、ある程度タンクに水が溜まった時点でもう
一度レバーを軽く引きフロートを上げ、水を止めるようにして
いたのだ。
確かにトイレの水洗システムに異常はある。
水道局の係の人によると、一見水が止まっているようでも
水洗トイレのタンク内の異常でひっそりと水が流れている場
合があり、それがメーターに反映し、ひいてはバカみたいな
水道料金になってしまう、との事だった。

ひっそりと水が流れているかどうかは分からないが、フロー
トに異常はある事だし、水道局の人の言う通りの事が多分
ウチのトイレでも発生していたのだろう…。
あぁ、なんて事だ。
まったくクソ役にも立たないウチのボロトイレなんぞは粉々に
破壊してしまいたい。
やっと、厳冬が終わって暖房代がかからなくなり少し生活に
余裕が出てくると思ったらこれだ。
まったくツイてない。

スモーク・サーモンあれこれ

2006-02-17 16:22:48 | ダイアリー
昨日の夕方、スーパーの安売りでスモーク・サーモンとイ
カの刺身が半額になっていたので迷わず購入。
ついでにアボカドも買っておいた。
家に帰り、ご飯を炊いて丼に盛り、盛ったご飯の上にスモ
ーク・サーモンとイカ、そしてスライスしたアボカドをのせる。
題して「トリノ丼」。
色から連想されるイタリア国旗に因んだもので他意はない。
スモーク・サーモンがサーモン・ピンクでオレンジ色に近い
事を考えると、ホントはアイルランド丼になってしまうのだが、
そこは現在オリンピック真っ盛りなのでトリノ丼としておく。
貪欲にメダルを狙いにいくアスリートのようにガッツリと頂く。

そして今日。
冷蔵庫には昨日のトリノ丼で使い切れなかったスモーク・
サーモンが残っていて、そのまま普通に食べてしまうのも
何なのでパスタの具にする事にした。
戸棚をみると鮭とキノコのクリームスパゲッティのレトルトソ
ースがあったのでこれを利用する。
と言っても、予めスモーク・サーモンを皿に並べておき、その
上から茹であがったパスタを盛り、さらにレトルトソースをか
けるだけなのだが…。
始めは当たり前の普通のクリーム・ソースの味しかしなかっ
たのであるが、上方の麺を食い進め底のスモーク・サーモ
ンに行き着くと、そこで味が変化し始める。
パスタの余熱でレア状になったスモーク・サーモンから香ば
しさがたちこめ、レトルト特有の凡庸な味のソースに変化を
与えたようだ。
そこはかとなく火が通ったスモーク・サーモンが何とも旨い。
旨い、旨い、とこれもガッツリ頂く。

そんなこんなのスモーク・サーモンの昨日・今日なのであっ
た。

日記:小川洋子さんの講演会に行く

2005-11-26 16:34:35 | ダイアリー
三鷹市のホールで行われた作家・小川洋子さんの講演会
に行く。
漫画家の“いしかわじゅん”さんらしき人が斜め前の席にい
た。
センスの良いセーターを着て、綺麗な女性を連れていた。

三鷹市長や筑摩書房の松田さん(ブランチの本の紹介でお
馴染みの人)の挨拶の後に現れた小川洋子さんは何とも美
しい人だった。
理知的で聡明、その中に時々現れるチャーミングな笑顔、
才色兼備とは彼女の為にあるのでは、と思わせる感じの魅
力的な女性であった。
「物語の役割」と題された講演は『博士の愛した数式』誕生
の秘話を語るなど興味深いもの。
講演中の
「人は困難な現実にぶつかった時、ショックを和らげる為に
その現実を変形させて解釈しようとする。そこで既に無意識
に物語の創作が行われている」
という彼女の言葉が印象的だった。

神よりの試練

2005-10-29 17:12:33 | ダイアリー
10月29日、曇りのち雨。
14:00、遅い起床。
対外的なそれも下らない事情で寝不足だ。


午前2時、いい感じで寝ようとした時だった。
カタカタカタカタカタカタ
っとサッシが揺れ始め(最初ホントの地震かと思った)、続いて子犬の
鳴くようなか細い声。
サイアク。
どうやら、上の階のメス猫に男が出来たらしい。
それで恥ずかしげもなく大声を上げ深夜の情事か、ったく。

それがやっと終了したと思ったら、1時間程のピロー・トーク(また男の
声が低くてよく階下に響いてくる)を挟んで2回戦に突入!
結局、明け方まで熟睡出来ず。
これから週末ごとにこれが続くのだろうか…。
隣室の絶叫男も相変らず叫んでいるし…。

思わず、キリスト教徒でもないのに、十字を切り、手を合わせ、神様
に問い掛けるのだ、
「主よ、あなたは私から安定した生活やテレビ(15年の寿命を終えよ
うとしている)ばかりか、週末の安眠まで取り上げなさるおつもりで
すか?」

本とキャベツ

2005-10-27 15:41:36 | ダイアリー
大村一朗という人物が書いた『シルクロード・路上の900日』という本
を読んだ。
中国の西安から中央アジア・西アジアを経てローマまで2年半かけ
て徒歩旅行した日本人が帰国後7年の歳月を経てまとめあげた紀
行文である。

徒歩旅行ゆえの詳細な路上観察、普段は我々が知る事ない中央ア
ジアの人々の人間性や風俗、そういったものがよく書かれた本であ
った。

イスラムの教えに「旅人は大切にしなさい」というのがあるのだが、
筆者もご多分に洩れず沿道の人々にご飯をご馳走になったり、家に
泊させてもらったりと親切にされていた。
中世の影響を色濃く残す宗教ゆえ、他の宗教を信仰する人々には異
様に映るイスラム教であるが、実際現地に入ってみれば悪い点は少
なく、むしろ旅人にとってはいい点も多い宗教なのだな、と思った。
むしろ、異様に映るのは我々の無知さゆえの偏見なのだ、とも感じさ
せられた。
まぁ、筆者は多分に性善説にたっている人間なのか、よく人を信じて
悪い奴に騙されてもいたけれど…。

沢木耕太郎の『深夜特急』を面白い、と感じた人は充分楽しめる本で
しょう。


キャベツが安い。
涼しくなり本来、彼らが好む気候になってきたのか、安価で出回って
いる。
1つ80円~100円といった所か。
貧乏人の私は当然「買い」だ。
そんな訳でキャベツ料理を食べている私なのだが、それで分かった
のはキャベツというのは生でも、炒めても、煮ても、さらには漬物にし
てもイケるユーティリティー・プレイヤーなのだな、という事。
それぞれの料理で個性を発揮し、またその一つ一つが美味い。
ここ数日私がよく食べているのは、キャベツと油揚げの蒸し焼き。

キャベツ半個を適当な大きさに切り。鍋に塩をまぶしながら敷いて
いく。それを弱火で蒸し焼きにしてゆくのだ。そうすると熱と浸透圧
の関係で水分が外に出て嵩が4分の1程になる。
そこに昆布だし、鰹だし、鶏がらスープの素、酒を適量加え味を調
え、さらに油揚げを投入し油揚げがしんなりとしてきたら出来上が
りだ。

キャベツのシャキシャキとした食感に旨味をたっぷりと吸った油揚
げが何とも絶妙な一品である。
お試しあれ。


雨のち晴れ。
雨が降る度に季節が深まってゆく。
空が高い。

厚木に向かうのか一機の軍用ジェット機が爆音を轟かせながら秋
空の中を飛んでいく。
戦争と平和は紙一重。