根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

●「ナカメキノ」vol.1『エターナル・サンシャイン』

2013-01-28 19:57:34 | エッセイ、コラム


去る1月26日(土曜日)、

『ナカメキノ』

と題されたイベントに行って来ました。
映画解説者の中井圭さんが中心になって行われる催しの第1回目になります。
実はこのイベントは昨年11月に0回目が行われています。
故人・『生人(せいじん)』問わず敬愛して止まない人物は私の中にゴマンと存在しますが、中井さんはその中のお一 人、謂わば『人間国宝』なのです。
そういった方が力を入れているものであれば、それはもう参戦するしかないでしょうよ(笑)!!

今後どういう風に変遷していくかは不明ですが、現在は東京の東横線沿線の中目黒という街を周知させ、1本の映画を選び、その作品を主催者・参加者 が共有し分かち合い、『何か』を感じて貰う事に重点を置いている様子でした。


銀幕を背にこのセットでトークショーが行われた


形式としては、中井さん+ゲストの識者(今回は松崎健夫さん)がまず登壇して1回目の課題作

『エターナル・サンシャイン』

のポイント情報だけを軽めに我々に伝え、それから作品鑑賞をし、その後再びお二人が登場、その時々 の我々の反応を要所々々で確認しつつ、より深い作品理解に繋げるべく、補足情報を入れていく、とい う構成。
全体の所要時間は4時間未満くらいだったでしょうか…そこそこ長い尺ですが、厳選された映画と巧みな 話術で全く退屈さを感じさせない仕上がり具合い。
トークの中で表題作のテーマである『記憶』から離れて、『映画を劇場で観る意義』にまで話しが拡 がっていましたが、映画文化の転換期の今だからこそ、必然的にそういう話題になるのであり、それこ そが実は中井さんが我々に伝えたい体験して貰いたい、と考えていたものの根幹を成すもののような気がし ました。

しかし、マエストロがひとたび腕を奮うと、こんなにも素晴らしい『時間』が出来上がるのかと舌を巻 く想い!!
それも観衆を巻き込みつつですからねぇ!!!!
ドンダケ持ってんねんって話しですよ。
会場としてアート・スクールをチョイスされていたのは、この企画自体が観衆参加型の即興の前衛芸術 そのものだからなのでしょう。

中井圭さま、松崎健夫さま、シークレット・ゲストさま、そしてスタッフの皆さま方、本当に素敵な時間をありがとうございました。

『中井圭』・『ナカメキノ』からは今後も目が離せない!!


イベントがはねてから中目黒駅までの道すがらの十字路
景色が美しく見えたのはナカメキノ効果か!!