根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

ナイトメア

2007-09-25 06:54:20 | エッセイ、コラム
ここ最近、悪夢をみるようになった。
事故に巻き込まれる夢、大波の恐怖に脅える夢、身内の不幸に右往左往する夢…。
悪夢それぞれに共通点はなく、悪夢自体も夢独特の脈絡の無さで進んでいくものなのだが、全てに共通しているのは、目覚めた後にも、脳内にイヤァーな感覚がベットリと張り付いてなかなか離れないような、不快な余韻が残る点である。

深層心理に恒常的な不安感や罪悪感があるのと、寝ている時の不自然な姿勢や、就寝時に付けっぱなしのラジオやテレビの耳から入る情報の反映、秋ゆえの明け方の軽い冷え込みで感じる肌寒さ、などが複雑に作用して悪夢をみせるのだろうが、目覚めの悪さといったらない。

実生活ががそう恵まれたものではないだけに、せめて夢くらいは、目覚めたときに幸福な余韻に包まれるような、思いっきり楽しいものをみたいものだが、神様はそんな都合の良いことは許して下さらないようで、なかなか厳しいのだった。


スカシユリの実

2007-09-14 08:11:16 | エッセイ、コラム
梅雨頃に花を付けた我が庭の「チーム・リリーズ」の1つが受粉したらしく実を付けています。
このまま順調に育つとタネが取れることでしょう。

けれども、タネを撒いた所で、それが芽を出し花を付けるまでに育つまでは3年かかるそうで、う~ん、それまで今のアパートにこのまま住んでいるかは微妙なのであります。
引っ越しの予定は今の所ないですが、先のことは誰も予想出来ないので…。


畏敬の念、畏怖の念

2007-09-07 04:46:01 | エッセイ、コラム
台風9号のような災害にたまに接すると、人間の無力さを感じる。
本当に徒労感のみだ。
通り過ぎるまでは、ジッと部屋に籠もるしかなくて、まるでイジメられている亀にでもなった気分。
都会生活をしていると、とかく自然に対する畏敬の念、畏怖の念を忘れがち。
この台風は、普段地球の征服者として、おごり高ぶっている人間に対する強烈なお灸なのかもしれない…。


映画『河童のクゥと夏休み』&『チャーリーとパパの飛行機』

2007-09-02 07:44:04 | エッセイ、コラム
昨日は「映画の日」ということで、2本連続で映画を観てきました。
ラインナップはアニメ映画の『河童のクゥと夏休み』と『チャーリーとパパの飛行機』というフランスのファンタジー映画でした。
小屋はシネ・リーブル池袋。
観客は両映画とも満員でした。


『河童の~』は2度目の視聴です。
ネットで調べていた所、『チャーリーと~』と同じ劇場で午前中、1回のみ『河童~』を上映することが分かって、映画の日だし、それならついでにもう1回観るか、という感じの視聴でした。

『河童のクゥと夏休み』の方は子供向けにも作っていながら、大人にも充分アピール出来る、劇中では最近の日本人の悪しき行動への既視感を覚えるような、社会的なメッセージをはらんだ名作でした。

しかし、昨日は家族連れが多いことが非常に問題。
近くの席の幼児が途中で飽きて、通路を歩き回るわ、騒いでくれるわ、で重要な場面でそれをやってくれるものだから散々でした。
2時間静かに映画を観れない子供を持っているなら、はじめから映画鑑賞は諦めるか、途中で子供が騒ぐならロビーに連れ出すなどとか、そんな発想は最近の親にはないようです。

渋谷で以前同じ映画を観た時は良い子が多くて、彼らの素直な反応が逆に良い雰囲気を醸し出していただけに、今回は視聴の面で後味の悪い残念な結果になりました。
大人も楽しめる良いアニメ映画の名作もこれでは台無しです。


『チャーリーとパパの飛行機』はいかにもフランス映画らしいファンタジーでした。
‘おすぎさん’がテレビで誉めていたので観た訳ですが、私の感想は今一つといった所でしょうか。

ファンタジー形式にして幻想的な仕上がりになっている映画でした。
現実に照らし合わせてこの映画を考えると、急に父親を亡くした子供はこんな形で、にわかには受け入れがたい厳しい現実との折り合いを付けていくのだろうなぁって感想でした。
連続視聴の2本目で集中力に陰りがみえていたせいか、字幕はあるもののフランス語が分からない私には細かいニュアンスが伝わらないせいか、なかなか劇中に入っていけない自分がいました。
ただ『星の王子様』が好きな人には、すんなり入れる映画かも知れません。
少し似た匂いを個人的に感じました。



今回得た教訓。
休憩も殆どなしに2本連続で映画を観るもんじゃない、ということ(苦笑)。
観終わったあと疲労感がドッと私を襲いました。