根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

レトルト・カレー、2種

2008-08-31 22:53:36 | エッセイ、コラム
Hachiというブランドのレトルトパックのタイ・カレー2種類です。
値段は百円前後。

これがなかなか本格的で美味しいのです。
スパイスの選択が良いのか、下手なエスニック料理屋で出されるカレーより味は上です。
グリーン・カレー、レッド・カレー、共にココナッツ・ミルクによって、まろやかさとコクが出ています。
辛さもそんなに辛くなく、そこは日本人用に調整されています。
まぁ、ココナッツ・ミルクやエスニック料理が苦手な人にはオススメしませんが…。

お店で見つけたらご試食あれ!

もう、雨にはウンザリ!

2008-08-31 06:00:34 | エッセイ、コラム
中途覚醒というべきか、早朝覚醒というべきか、そんな風な感じで深夜に目が覚めてしまった。
就寝する時に降っていた雨は今は上がっているが、相変わらず雲は空を覆っている。


雨ばかり、しかも雷を伴った激しい雨が降る日々がずっと続いていて、もうウンザリである。
何が困るって、洗濯が出来ず、汚れ物が溜まっていくのが、堪らない。

今日は曇りの予報になっているが、あまり当てにはならないし、日光が差さなければ洗濯物は乾かない。
曇りだと湿度も高いままだろうし…。
当てにしていた月曜の晴れマークも最新の予報では「曇りのち雨」になっていた。


マキシムの気象状態だと、どうやら偏西風が日本上空で南に落ち込むように蛇行して流れていて、それがこの雨続きの天気の元凶になっているらしい。
ミニマムな気象状態ではその偏西風の蛇行によってもたらされた、例年だとこの時期の日本上空にはない冷たい大気が常にあって、そこに高層ビルの乱立などでよって生じた上昇気流とさらにはヒート・アイランド現象が加味され、大気の状態が不安定になり、突然に積乱雲が局地的に発生し、豪雨・雷雨をもたらすという事が繰り返されているらしい。

そして、前線は2種類の違った性質を持つ大気がぶつかり合って生じるものなので、この偏西風蛇行に端を発する季節外れの前線が日本列島に停滞しているらしい。

基本的にはまだ夏なので太平洋から湿った暖かい空気が前線に向かって入り込み、この大雨のエナジーとなっているとの事。


まずこの偏西風を手で掴めるものならば、蛇行をビッと従来の状態に戻したいものである。

巨大な掃除機があれば、これらによって生じる積乱雲を初めとする雲々を一気に吸い取ってしまいたい。

全く何故に8月の終わりに、梅雨の末期状態のような雨に何日も困らせられないといけないのかが納得いかない。

例年なら残暑厳しい折りのこの時期に洗濯で頭を悩ます事など考えられない。


まぁ、全ては地球温暖化の原因となる温室効果ガスを、際限なく吐き出している人類が悪いのだろうが…。


写真は本日午前5時。
東の空にちょっとだけ空いていた雲の隙間を撮ったもの。

映画『20世紀少年』

2008-08-30 13:49:40 | エッセイ、コラム
原作:浦沢直樹、監督:堤幸彦、出演:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宇梶剛士、宮迫博之、生瀬勝久、小日向文世、佐々木蔵之介、佐野史郎、他豪華出演陣、の映画『20世紀少年』を観てきました。


ストーリーは、ロック・スターになる夢を半ばに、1997年現在、実家のコンビニを手伝いながら平凡に暮らしているケンヂ(唐沢寿明)が、不可解な事件に巻き込まれていく事から始まります。
自分とは無関係に思えた世界の出来事とケンヂの身近で起こっていく事件がリンクしていく内、その出来事や事件がケンヂが少年時代に仲間たちと遊びで書いた「よげんの書」と現実世界で起きていく事が、非常に似通っている事に気付き、その「よげんの書」を実行している謎の組織「ともだち」の行動を阻止する為に、ケンヂと彼の少年時代の仲間たちが集い立ち上がり戦いを挑む様を描いた冒険活劇です。


三部作の第一幕という事で後に繋がる伏線や謎が残ったままでしたが、原作者の浦沢直樹や監督の堤幸彦が伝えたかったであろう、枯れて諦めて元気を無くしてしまったかつての“20世紀の少年たち”だった現在の中年に向けて

『オイお前ら、そんなんでいいのかい? 子供の頃に夢みた事はそんなちっぽけな事だったかい? 違うだろう?』

そんなメッセージが詰まった映画のように思えました。

私は原作を未読なので実際の所どうなのかは分かりませんが、監督の堤幸彦は浦沢直樹の原作漫画の世界観をかなり忠実に再現し実写化している模様。

因みに作品タイトルはT.REXの「20th Century Boy」からとられているようです。

何か忘れてしまっていた幼き日々の憧憬を思い起こさせ、奮い立たせられるような想いに駆られた作品でした。

8月の雨

2008-08-29 00:45:52 | エッセイ、コラム
今週の雨、日によって肌寒かったり、蒸したりして、天気が雨である事は共通しているのだが、その性質は日によって異なる。

現在、エアコンを切ってしまうと室温が28℃になって蒸し暑くなる為に少し寒いのを我慢しながら、エアコンをドライ運転にしている。


さしずめ、今日の雨は

♪オーガスト・レイン、8月の雨は蒸し暑くてぇー

っという事になるのだろうが、このフレーズが誰の何という曲をもじったものであるかは、現在50歳近くの人間でないと分からないだろうなぁ。
私は兄がファンだったので知っているのであるが…。

8月の終わりに樹の上で

2008-08-27 20:58:02 | エッセイ、コラム
夜になってコンビニにオカズを買いに行く。

と、8月も残り少なくなり、少しセンチメンタルな気分に浸りたい夏の終わりの夜に騒ぐヤツらが!

街灯の近くでは蝉が鳴き、少し暗い所ではアオマツムシが鳴いている状況。

本来なら鳴く時間がクロス・オーバーする筈のない昆虫が同時刻に鳴いている都会の夜。
蝉が鳴く条件は、周囲が明るい、気温が高い、という事で防犯の為の街灯が通りを照らし、ヒート・アイランド現象で夜も気温が高いままの都会では、蝉は昼から陽が暮れた夜でも引き続き鳴いてしまうようだ。

アオマツムシは明治期に大陸から日本に入って来た帰化昆虫らしく、東京を中心に街路樹の上で生息しているらしい。
夜歩いていて秋の虫の声が頭上から聞こえてくるのは、コイツが樹の上にいるからだとか。

夏と秋と季節を代表する昆虫が共演していると、季節感もへったくれもあったもんじゃない。
ただ、それは同時に都会ならではの季節の変わり目とも言え、ある種、新しい季節感・8月の終わり・夏の終わりを表しているとも言えるのかもしれないけれど…。

起きられないっ!

2008-08-27 05:08:57 | エッセイ、コラム
特に強い尿意を感じていた訳でもないのに、夢をみながら“目覚めなきゃ”という衝動に駆られ、夢の中で起きる事が幾たびかあり、夢の中で“眠い、眠い”と思いながら目覚めて起きては半分寝ぼけながら行動して結局は寝てしまう、という事を繰り返して、さっき一時的に本当に目が覚める。
夢の中には亡くなった父も登場していた事だし、実際に起きた時間が4:44でなかっただけでもマシなのだが、なにゆえに夢の中で目覚めなきゃイケない衝動に駆られていたのかが謎である。
金縛りという奴とも違うし、ヒドく疲れている訳でもない。
間違えて目覚まし時計をセットしてそれが鳴り響いていた訳でもないし、起きなきゃイケない必然性なんかまるでないのに…。

あぁ外では小鳥が朝の歌を唄っている。夜も明けて、朝になっている。
さて、もうひと眠り…。

映画『デトロイト・メタル・シティ』

2008-08-25 23:54:52 | エッセイ、コラム
原作:若杉公徳、監督:李闘士男、出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、秋山竜次、細田よしひこ、大倉孝二、岡田義徳、鈴木一真、高橋一生、美波、大地洋輔、大谷ノブ彦、宮崎美子、松雪泰子、ジーン・シモンズ、他、の映画『デトロイト・メタル・シティ』を観てきました。


ストーリーは、高校卒業後、九州は大分から上京し、大学時代は音楽サークルで、大好きな渋谷系オシャレポップを極めていた根岸宗一(松山ケンイチ)が、大学卒業後プロのミュージシャンになる為に受けたとあるオーディションによってデス・メタルを専門とする事務所・デスレコードの女社長(松雪泰子)に見込まれ、自分の目指す音楽性とは全く違うデス・メタル・バンド「デトロイト・メタル・シティ」のヴォーカル兼ギターとして、カリスマ的な人気を誇るロック・スター「クラウザーⅡ」になってしまう事から起こる喜劇を描いたものです。


いやぁ、楽しい映画でした。
笑いっぱなしの1時間45分と言っても過言ではありません。
松山ケンイチは極端にディフォルメされたオシャレ・ポップに憧れる内気でやや気持ち悪い青年と、怪しさと迫力に満ちたデス・メタルのカリスマ・ミュージシャンを伸び伸びと弾けた感じで器用に演じきり、そのバンドをプロデュースする事務所の社長役の松雪泰子は事務所の女鬼社長を「怪演」という言葉がピッタリくる様子で演じていました。
そこには80年代後半、雑誌『メンズノンノ』で“メンズノンノ・ガールフレンド”という名称の男性ファッション誌の女の子モデルとしてメディアに登場して来た時の初々しい美少女・松雪泰子の姿は影も形もありませんでした。
松山ケンイチも松雪泰子も改めて素晴らしい俳優さんです。

劇中登場するライヴ・シーンも迫力満点のカメラ・ワークで魅せるし、実際に使われている音楽も手を抜いたものではなくかなり本格的です。

カメオ出演で、劇中使用される渋谷系オシャレ・ポップを楽曲提供したカジ・ヒデキや、元メガデスのギタリストで今は日本を中心に活躍しているマーティ・フリードマンも登場します。
エンド・ロールが終了した後にもちょっとしたシーンがあるので劇場が明るくなるまで席は立たないように!


後に残るものなんて無いに等しいですが、コメディ映画としては最高の出来でしょう。
前から公開を楽しみにしてきた映画でしたが、その期待を裏切らない楽しい作品でした。

映画『TOKYO!』

2008-08-24 18:22:06 | エッセイ、コラム
『インテリア・デザイン』監督:ミシェル・ゴンドリー、出演:藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、大森南朋、妻夫木聡、でんでん、他。
『メルド』監督:レオス・カラックス、出演:ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメール、石橋蓮司、北見敏之、島田久作、他。
『シェイキング東京』監督:ポン・ジュノ、主演:香川照之、蒼井優、竹中直人、荒川良々、山本浩司、松重豊、他。
これらの短編を「東京」というテーマで集約させた映画『TOKYO!』を観てきました。


ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノの各監督による「東京」をテーマにしたオムニバス映画です。
ストーリーもそれぞれ違います。
各ストーリーの粗筋(あらすじ)は一つ一つ書いていたら長くなるので今回は省略します。


ミシェル・ゴンドリーとレオス・カラックスは、アート色がかなり強く「東京」で彼らが思い描く印象をそのまま描いたような作風でした。
ポン・ジュノは韓国人で日本の社会問題にも明るいのか、そういったものをテーマにした作品で1番目と2番目の作品に比べたらやや分かりやすいものでした。

3人が撮った各作品に共通して言えるのは、分かるようで分からない、分からないようで分かる、というもの。
なので、あまり深く考えずに観たままをそのまま感じるつもりで観ると良いと思います。
各エピソード自体はそれぞれ面白く退屈はしません。

外国人の映像作家の瞳に「東京」というエキサイティングな街がどう映り、そこからどんなインスピレーションを得て、創造力に繋げているのかを見比べてみるつもりで観に行くと良い作品だと思いました。