根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

どうして?

2009-12-31 08:47:38 | エッセイ、コラム
ずっとずっとむかし。
私がまだ22歳だった頃、せっせと貯めたお金で大学生の長い春休みにインドへさっそうと旅立ち変わり果てた姿になって帰国した後輩が私に会うなり開口一番問うんだ。
あぁ一応断っておこう、90年代初めにインドを旅しようって人間は相当の変わり者であった事を。
インドって一般的に旅行先としては非常にマイナーな国だったって事を。
むかしは東京にこんなにインド料理店も乱立してなかった事を。

その彼が私に問う訳だ、純粋そのものの曇り1つない瞳で真っ直ぐに私をみつめて…

「どうして、日本ってこんなに清潔なんですか?」

「どうして、日本人ってこんなに行儀よく良い服着てるんですか?」

まだ若く知識にも乏しく、海外体験もなかった私は彼に対し、納得出来る答えを用意する事が出来なかったよ。
「国」は日本しか知らない私にはそんな事は当たり前の話しで疑問が湧く筈もなかったしね。
比較対象がなく、そういう疑問に行き当たる筈もないのも当然。
数年後自らもインドに行って分かったんだけど、10代で初めての海外がインドで、しかも地を這(は)うような旅行の仕方をしてくれば、そりゃ帰国後、逆カルチャー・ショックにも陥るって事を。

あっこれも断っておかなくちゃならないんだけど、90年代初め頃ってバックパック担いで個人旅行ってまだ珍しかったんだよ。

私が初めて訪れたのは欧州であったのだけど、それでも帰国後逆カルチャー・ショックに襲われ戸惑いがあったのだから、初めての旅行先がインドなら、訳が分からなくなって当然。
しかも彼はインドを訪れるには若過ぎ、純粋過ぎたんだ。

考えた事もない疑問を投げ掛けられても、私に出来る事って言ったら、なんでだろうねって一緒に悩んであげる事だけ。

あのね、この2009年最後の日に言っておきたいんだけど、「世界」って広くて、色んな考え方や文化や価値観に満ち溢(あふ)れているんだよ。
でね、その「世界」ってのは何も海外に限らないんだ。
人は人それぞれで、それぞれに違うんだ。
そして、その考え方や文化や価値観に正解や不正解もなければ、上や下ってのもないんだよ。
みんなが同じになる必要なんてないんだよ。
でもそれと自分勝手に生きる事も違う事なんだよ。
分かるかな?

別にその人が自分と合わないなら、付き合う必要もない。
でもね、自分に害がない限り、他人は尊重しなくちゃならない。
受け入れなくてもいい。
でも気に入らないからって、攻撃しちゃダメなんだ。

異質な「もの」を許容し尊重する事から「平和」って始まるんだよ。
知ってた?

人間って社会性のある動物だから、本能で「違うもの」を排除しようってするんだけどね…。
でもそれを抑える事で人間って高等になれるんだよ。
心の片隅にでも留めといて、お願い!!


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elect-linkさん

「おわり」を見届けて!!

2009-12-31 01:29:05 | エッセイ、コラム
日付変わって昨日、ある事の「おわり」に立ち会いました。

物事はいったんバランスが崩れると非常にあっけないものです。

世の中は所々歪(ゆが)んでるかもしれませんが、でもだからこそ、胸張って、真っ当に生きていきたいっと強く思ったかな。
ちっちゃな自信を胸に…。

♪終わりは始まり
終わりは始まり…

佐野元春「グッドバイから始めよう」より

♪東京タワーのみえる

2009-12-29 14:42:46 | エッセイ、コラム
♪何がどうなったか おかしなつながり 少しずつ広がって
わたしはここにいる

リズムにあわせて おっきく手を広げれば
誰かがうたい出す

わたしたちをつなぐメロディーは夜をつつむ


クラムボン 「Our Songs」 作詞:原田郁子


昨夜はまさにそんな夜でした!!


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elect-linkさん

佇(たたず)む2人…

2009-12-29 08:35:48 | エッセイ、コラム
昨夜、六本木ヒルズの展望フロアのお店で行われたelect-linkさんのライヴに行ってきました。

まだ26日のおふた方のライヴ紹介を書いてない状態ですので、このていどの小出しに留めておきます。
因みにこの写真は、昨夜のステージでサポート・ミュージシャンを舞台に上げた2人が、そのミュージシャンとメインのお2人の内、1人だけが舞台に残り、その2人が演っている途中、1人が舞台袖にはけて、ちょっと気を抜いているそれぞれ2人のショットです。

チロチロ

2009-12-27 09:17:58 | エッセイ、コラム
たまによるカフェには暖炉があります。

昨日は駅前で用事を済ませ、なんとなくそのまま帰るのも面白くなかったので、そのカフェに寄りランチ・セットを頼んだのですが、テーブル席が埋まっていたため、カウンターへ。
マスターの「仕事」のやり方を観察しつつ、あぁシチューとパンが美味しい!! っとひとりごちていると、食事をし終わったお客さん2組が帰られ、急に静かになったカフェの室内で音がする筈のない、場所からパチッと何かがはぜる音がするではありませか!!
音のした方を振り返ると何と幸運な事に暖炉に火が入っていました。
私はカウンター席に座ったので、暖炉に背を向ける形になり気付かなかったのです。
カフェも慈善事業でやってる訳でもないので、冬でも客足や気温によって、暖炉に火が入っていない時があります。
科学的な要因に加えて、実際の火は冷え切って虚無的になった心を温め、意味なく空虚になった心を埋めてくれます。

今のアパートに引っ越してきた頃はe-mailも一般的ではなかったので、何度この暖炉にあたりながら、海外長期旅行する友人や、なかなか連絡がとれない旧友に、手書きの手紙を書いた事でしょう。

ふと月日の経過や煩雑な用事で忘れていた事を思い出した昨日でした。


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『Life is Ekiden』

「礼拝」と「ミサ」と

2009-12-25 00:27:33 | エッセイ、コラム
♪グロォォーリア、インエクセルシスデェェーオ

っという訳でプロテスタント教会の「礼拝(れいはい)」に参加して来ました。
2009年12月24日に初めて知ったのですが、プロテスタント教会では「ミサ」ではなく「礼拝」なのだそうです。
いやはや、「礼拝」の賛美歌の多い事。
なんだかミュージカルみたいな印象でした。

私が初心者だと知った教会の方が、横に牧師さんになるべく勉強されている好青年を付けてくれ、彼に教わりながら、プロテスタントの聖書をめくり、「礼拝」に参加しました。
その後はお茶会にお邪魔させて貰い、見知らぬ方とお話しをして、やがてお茶会がお開き。

時計を見ると、22時から始まるカトリック教会の「ミサ」に間に合う時間だったので、クリスマス・イヴに対して節操無き日本人なら本質から節操無きようにと、今度はカトリック教会の「ミサ」に参加。
こっちの方は去年も参加した事ですし、カトリックの高校に通ってもいたので、割と慣れたものです。

冒頭に引用したものは、プロテスタント・カトリック両者に共通する幾つかの賛美歌の1つ。
歌詞は引用部分以外は違いますけど。


写真は、飾られている場所は違うものの、主イエスの誕生の様を再現したものです。
クリスチャンの方には非常にありがたきもののようですので、姿勢を正してご覧下さい!
そして、皆様にも主イエスの「祝福」がありますように!!


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『Life is Ekiden』

ケーキ

2009-12-24 06:12:36 | エッセイ、コラム
昨日は何故か異常に眠くて、朝一度起きるものの昏々(こんこん)と眠り続け、起きたら15時、お腹が空いていたので、栄養には配慮しているもののジャンク・フードをたいらげ、仮眠して起きてという事を繰り返していたら、肝心の夜中に目がさえて眠れなかった。

少しお腹も空いてきたので、ケーキでも食べるかっとコンビニへ。

普通のショート・ケーキにクリスマスのラベルが貼ってあるだけのものを選んでとりあえずクリスマス・ケーキとする。
無粋な私の家庭でもケーキくらいは振る舞われていたので。

店員にフォークを付けるか訊かれたので「ハイ」と答えて会計を済ませ、部屋に戻るとフォークが2つもついてやがる。
全く嫌みな野郎だ。
男が1人でケーキを食べてはイケないのか。
気を利かせたつもりが、結果私に挑戦状を送る事になったコンビニ店員には天罰が下る事だろう。
別段私がどうこうするつもりもないが。

私のもとにサンタクロースが来た事は1度もないので、プレゼントははなから期待していないし、贈ってくれるような人もいない。
まっ、とりあえず今夜はどっかのキリスト教教会のミサに参加させて貰って私のクリスマスは終わり。

毎年巷でこの時期繰り広げられるクリスマス狂奏曲とは、ファイトを繰り広げるのが私である。
この孤独な闘いは一生続くだろう。

日付変更線を越えて

2009-12-24 02:15:19 | エッセイ、コラム
♪Date line 越えて歌う
心の中で Merry Christmas to you

きっと今夜のパーティには帰る
驚いた顔が見える
映画のワンシーンみたいには
いかないけど


PSY・S 「Christmas in the air」より 歌詞:安則まみ


明確にはされていませんが、タイトルと歌詞から察するに、海外赴任で恋人と別々の国にいる歌詞の中の主人公が、恋人を驚かせようと、相手には伝えず、クリスマス・パーティに間に合うように、飛行機に乗り、空を飛びながら窓の外を眺めつつ、相手がビックリする様を想い浮かべている様子を唄ったもの。
1986年にミュージシャンの杉真理が提唱して出来たコンピュレーション・アルバム『ウィンター・ラウンジ』にPSY・Sが参加し披露されているもので、私が好きなクリスマス・ソングの1つです。
バージョンが違うものが、PSY・Sの『TWO SPIRITS』というアルバムに収録されていますが、私は『ウィンター・ラウンジ』に提供された方が好きです。

因みに、この『ウィンター・ラウンジ』というアルバムには初期の当時全くの無名だったピチカート・ファイヴも参加してます。


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