監督:ジェームズ・C・ストラウス、出演:ジョン・キューザック、シェラン・オキーフ、グレイシー・ベドナルジク、の映画『さよなら。いつかわかること』を観てきました。
ストーリーは、アメリカ・シカゴに住む、とある家族に起きた悲劇的な出来事とそれによって深まる家族愛を描いたもの。
シカゴに暮らす家族・フィリップス家は現在3人暮らし。
ホームセンターで働く父のスタンレー(ジョン・キューザック)、長女で12歳のハイディ(シェラン・オキーフ)、次女で8歳のドーン(グレイシー・ベドナルジク)、とで家を守っています。
女性軍人である母のグレイスはイラクに単身赴任中で家には不在です。
母親が一時不在であるにも関わらず、一家はアメリカのどこにでもある普通の家族として平和に暮らしています。
そんなスタンレー家に突然、母・グレイスが戦地で殉職した、との知らせが入ります。
グレイスの訃報を軍関係者から受け取ったのは父のスタンレーのみ。
スタンレーは娘2人に、この受け入れがたい厳しい現実をどうやって伝えたらよいか悩みます。
やがて、学校から帰ってきた娘2人をスタンレーは車で外食に連れ出します。
娘たちに事実を告げる為に…。
しかし、母の無事を信じてやまない娘2人にスタンレーは真実をどうしても伝える事が出来ず、次女が何気なく言った、フロリダにある遊園地に行きたい、という一言で3人は衝動的にそのまま車でフロリダに向かいますが…とプロローグはそんな感じです。
起伏の少ない淡々とした静かな映画でした。
劇中流れるクリント・イーストウッドによって書かれた優しくも哀し気なピアノ曲も非常に美しい。
母の訃報をどの段階で娘たちに伝えてよいか苦悩する父・スタンレーと、思春期に入り勘が鋭くなっていて何となく家族に「何か」が起こった事に気付いていながら、父にはその事を悟られないように振る舞う長女・ハイディ、そういう事が家族に起こっている事を全く想像をしていなく、母の無事帰還を願い、突然の旅行を無邪気に喜ぶ次女のドーン。
この3人の関係が非常に切ない作品でした。
設定が違っていたら、楽しい家族の映像にしか思えない画(え)も、BGMと状況によってこんなに哀しく感じてしまうものか、と胸が痛くなりました。
実際、上映中劇場のどこかでは観客のすすり泣く音がしている、という状態でした。
敢えて泣き所を盛り上げない抑えた演出を施す事よって、逆に視聴者にジワジワと哀しみが込み上げてくる手法がとられていて、その効果は充分過ぎる程でした。
観終わったあとの余韻も素晴らしく、それはいい意味で鑑賞後も引きずる感じです。
決して楽しい映画ではないですが、想像力や感受性が豊かである人程感動出来る作品だと思います。
静かな感動を味わいたい、という方にはオススメです。
ストーリーは、アメリカ・シカゴに住む、とある家族に起きた悲劇的な出来事とそれによって深まる家族愛を描いたもの。
シカゴに暮らす家族・フィリップス家は現在3人暮らし。
ホームセンターで働く父のスタンレー(ジョン・キューザック)、長女で12歳のハイディ(シェラン・オキーフ)、次女で8歳のドーン(グレイシー・ベドナルジク)、とで家を守っています。
女性軍人である母のグレイスはイラクに単身赴任中で家には不在です。
母親が一時不在であるにも関わらず、一家はアメリカのどこにでもある普通の家族として平和に暮らしています。
そんなスタンレー家に突然、母・グレイスが戦地で殉職した、との知らせが入ります。
グレイスの訃報を軍関係者から受け取ったのは父のスタンレーのみ。
スタンレーは娘2人に、この受け入れがたい厳しい現実をどうやって伝えたらよいか悩みます。
やがて、学校から帰ってきた娘2人をスタンレーは車で外食に連れ出します。
娘たちに事実を告げる為に…。
しかし、母の無事を信じてやまない娘2人にスタンレーは真実をどうしても伝える事が出来ず、次女が何気なく言った、フロリダにある遊園地に行きたい、という一言で3人は衝動的にそのまま車でフロリダに向かいますが…とプロローグはそんな感じです。
起伏の少ない淡々とした静かな映画でした。
劇中流れるクリント・イーストウッドによって書かれた優しくも哀し気なピアノ曲も非常に美しい。
母の訃報をどの段階で娘たちに伝えてよいか苦悩する父・スタンレーと、思春期に入り勘が鋭くなっていて何となく家族に「何か」が起こった事に気付いていながら、父にはその事を悟られないように振る舞う長女・ハイディ、そういう事が家族に起こっている事を全く想像をしていなく、母の無事帰還を願い、突然の旅行を無邪気に喜ぶ次女のドーン。
この3人の関係が非常に切ない作品でした。
設定が違っていたら、楽しい家族の映像にしか思えない画(え)も、BGMと状況によってこんなに哀しく感じてしまうものか、と胸が痛くなりました。
実際、上映中劇場のどこかでは観客のすすり泣く音がしている、という状態でした。
敢えて泣き所を盛り上げない抑えた演出を施す事よって、逆に視聴者にジワジワと哀しみが込み上げてくる手法がとられていて、その効果は充分過ぎる程でした。
観終わったあとの余韻も素晴らしく、それはいい意味で鑑賞後も引きずる感じです。
決して楽しい映画ではないですが、想像力や感受性が豊かである人程感動出来る作品だと思います。
静かな感動を味わいたい、という方にはオススメです。