監督:天願大介、出演:田口トモロヲ、月船さらら、市川春樹、松岡俊介、美知江、斎藤歩、江口のりこ、佐野史郎、柄本明、角替和枝、三上寛、石橋凌、の映画『世界で一番美しい夜』を観てきました。
ストーリーは14歳の中学生の女の子・ミドリ(市川春樹)を語り部に、要村が出生率日本一である秘密をレポートという形で語る、という所から始まります。
西日本のどこかにある、要(かなめ)村は出生率が日本一であるという事から、総理大臣に表彰される事になり、村は沸いています。
その出生率の高さの秘密は、14年前に東京の新聞社からこの村にある支局に左遷されてきた男・水野一八(田口トモロヲ)の登場に端を発するものです。
因みに支局には一八(通称・いっぱち)も含めて3人しか社員がいません。
とあるスキャンダルで東京の本社から左遷されてきた新聞記者である一八は、記者としての習性から、赴任した村についてあれこれ調べ始めます。
しかし、自然は豊かではあるけれど、平和で漁業以外にこれといった産業もない要村に大した出来事や事件がある筈もなく、村の勢力図や人間関係を把握する程度の収穫しかありません。
小さな僻村である割りには、変わっていて濃いキャラクターの人物の割合が多いという、妙な事もあるにはあるんですが…。
そんな中、支局の同僚たちの行きつけのスナックのママ・輝子(月船さらら)についての良からぬ噂を聞いた、一八はその噂にスクープの臭いを嗅ぎつけ、彼女について調べ始めますが…というのがこの映画のプロローグになります。
予告編とタイトル、あるいはポスターから受ける印象、R-18という規制から、やや濃厚な性描写がある、でも心温まる感動作かな、と思って観に行ったら、エロティック・ファンタジーといった印象の作品でした。
中盤まではサスペンスの要素もあるような作品なんですが、気がつけば、軽いコメディ要素あり、ファンタジー要素あり、性描写あり、の映画にいつの間にか変容していきます。
そこにはシュールさも内包されています。
テーマは「ラヴ&セックス」といった所でしょうか。
男女のコミュニケーションとしてのセックスもいいけれど、原点に戻って子作りもしようよ、というメッセージがこもった作品のように感じました。
タイトルに「美しい」という言葉を入れていることから、性に対する一般の淫猥なイメージに対する監督のアンチテーゼもある気がしました。
ムチャクチャに面白いという印象の作品ではないんですが、160分という長さをそんなに感じさせないのは、そこはかとなく観客の意表を突くような話しの展開があって、飽きさせない作りになっているからでしょう。
すごくオススメという訳ではありませんが、観たら観たでなかなか面白い作品です。
劇場の性描写もピンク映画のカテゴリーになっていない割りには、過激と言えば過激なんですが、笑って済まされる程度のものになっています。
ストーリーは14歳の中学生の女の子・ミドリ(市川春樹)を語り部に、要村が出生率日本一である秘密をレポートという形で語る、という所から始まります。
西日本のどこかにある、要(かなめ)村は出生率が日本一であるという事から、総理大臣に表彰される事になり、村は沸いています。
その出生率の高さの秘密は、14年前に東京の新聞社からこの村にある支局に左遷されてきた男・水野一八(田口トモロヲ)の登場に端を発するものです。
因みに支局には一八(通称・いっぱち)も含めて3人しか社員がいません。
とあるスキャンダルで東京の本社から左遷されてきた新聞記者である一八は、記者としての習性から、赴任した村についてあれこれ調べ始めます。
しかし、自然は豊かではあるけれど、平和で漁業以外にこれといった産業もない要村に大した出来事や事件がある筈もなく、村の勢力図や人間関係を把握する程度の収穫しかありません。
小さな僻村である割りには、変わっていて濃いキャラクターの人物の割合が多いという、妙な事もあるにはあるんですが…。
そんな中、支局の同僚たちの行きつけのスナックのママ・輝子(月船さらら)についての良からぬ噂を聞いた、一八はその噂にスクープの臭いを嗅ぎつけ、彼女について調べ始めますが…というのがこの映画のプロローグになります。
予告編とタイトル、あるいはポスターから受ける印象、R-18という規制から、やや濃厚な性描写がある、でも心温まる感動作かな、と思って観に行ったら、エロティック・ファンタジーといった印象の作品でした。
中盤まではサスペンスの要素もあるような作品なんですが、気がつけば、軽いコメディ要素あり、ファンタジー要素あり、性描写あり、の映画にいつの間にか変容していきます。
そこにはシュールさも内包されています。
テーマは「ラヴ&セックス」といった所でしょうか。
男女のコミュニケーションとしてのセックスもいいけれど、原点に戻って子作りもしようよ、というメッセージがこもった作品のように感じました。
タイトルに「美しい」という言葉を入れていることから、性に対する一般の淫猥なイメージに対する監督のアンチテーゼもある気がしました。
ムチャクチャに面白いという印象の作品ではないんですが、160分という長さをそんなに感じさせないのは、そこはかとなく観客の意表を突くような話しの展開があって、飽きさせない作りになっているからでしょう。
すごくオススメという訳ではありませんが、観たら観たでなかなか面白い作品です。
劇場の性描写もピンク映画のカテゴリーになっていない割りには、過激と言えば過激なんですが、笑って済まされる程度のものになっています。