根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

日記:小川洋子さんの講演会に行く

2005-11-26 16:34:35 | ダイアリー
三鷹市のホールで行われた作家・小川洋子さんの講演会
に行く。
漫画家の“いしかわじゅん”さんらしき人が斜め前の席にい
た。
センスの良いセーターを着て、綺麗な女性を連れていた。

三鷹市長や筑摩書房の松田さん(ブランチの本の紹介でお
馴染みの人)の挨拶の後に現れた小川洋子さんは何とも美
しい人だった。
理知的で聡明、その中に時々現れるチャーミングな笑顔、
才色兼備とは彼女の為にあるのでは、と思わせる感じの魅
力的な女性であった。
「物語の役割」と題された講演は『博士の愛した数式』誕生
の秘話を語るなど興味深いもの。
講演中の
「人は困難な現実にぶつかった時、ショックを和らげる為に
その現実を変形させて解釈しようとする。そこで既に無意識
に物語の創作が行われている」
という彼女の言葉が印象的だった。

「木枯らし」に想う

2005-11-13 14:59:47 | エッセイ、コラム
昨日は「木枯らし1号」が吹いたそうで、部屋に吹き込ん
だ隙間風がガラス戸を一日中鳴らし続けていたのも道理。

しかし、この「木枯らし」という言葉、既に記号化され普段
何気なく使ってはいるが、よくよく眺めてみると「木を枯ら
す(風)」という意味じゃないか。
そう思ってこの今一度この言葉を眺めてみると、北風の精
が、街の街路樹のひとつひとつに冷たい息を吹きかけて、
木の葉を秋色に染め、散らしていく様が目に浮かぶようだ。

いやはや、昔の日本人は何とも詩情豊かな人々だったの
だろうか。

お知らせ!

2005-11-05 18:56:08 | エッセイ、コラム
9月末より比較的コンスタントに更新を繰り返してきまし
たが、11月は諸事情により私がパソコンに触れられる機
会があまりありません。

よって、今月は更新が緩慢になりますが、何卒ご了承下
さい。
決してサボったりスランプに陥った訳ではありませんの
で(笑)。

今の所、状況がどうなるか分かりませんが12月は通常レ
ベルの更新になると思いますので、その時はまた宜しく
お願いします。


有須悟史