根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

在り方

2010-09-26 05:16:10 | エッセイ、コラム
故郷の町の偉人のお墓です。
500年くらい前に生きた方で知名度は非常に低いですが、この方がいなかったら、中世の日本の歴史はちょっと変わっていたかもしれない、現在皆さま方が長崎県に抱くイメージに多少の誤差が生じていたかもしれない、そんな隠れた長崎の街・日本国の功労者でもあります。
墓の形は一応『日蓮宗』のものになっていますが、小さくて分かりにくでしょうけど、その両脇にはイエスとマリアの置物も安置されています。
クリスチャン・ネームは「ベルナルド」だったそうです。

これは発見でした。
私の祖先は根っからの故郷の町の者で、また代々日蓮宗が家の宗教になってもいますが、でもこの偉人の墓から類推する限りひょっとしたら、私の祖先も一時期カトリックを信仰していた可能性が高まってきたのです。

そして、現在のベルナルドさんのお墓をみる限り、こういう形でも良いのだ、というある種の結論めいたものが導き出されました。

私がカトリックに対して興味を非常に抱きつつも、求道者止まりで好いと考えるのは、こういう歴史的な背景も大きいのかもしれません。

秋祭り

2010-09-12 23:34:07 | エッセイ、コラム
日曜の昼下がり、午睡を摂っていると、御輿が町内を練り歩く音が近づいて来ました。
子供御輿です。

以前なら、うるさいなぁっと耳をふさぎ関心も示さずむしろ迷惑だとさえ思っていたものですが、心境の変化なのか、縁起物だからっとその御利益に与ることにしました。
神社まで足を運ばなくとも、神さまの方からわざわざこちらまでやって来てくれるのです。
有り難い話しではありませんか!!
神さまの恩恵に浴して、なんだかサッパリ・爽快!!
担ぎ手に女の子が多かったのは時代を反映してのことでしょうか。

節操ないですが、とりあえず、面白そうなもの、御利益がありそうなものには、筋を通し、敬意を表した上で乗っかっておくのが、私の生き方・考え方。

寛容さに欠ける社会は息苦しくて窒息しそうです。

うお座が泳げなく溺れて窒息死しちゃ笑い話しにもなりませんしね(笑)。

桃源郷

2010-09-08 01:03:09 | エッセイ、コラム

随分帰ってなかった故郷から東京に戻り、向こうで撮った映像を眺めていると、自分がいかに特殊な文化の中で育ったのかがよく分かった。
日本でも外国でもない和洋折衷そして中国の影響を強く受けたミクスチャー文化。
たまにバカになる時はあるけど、人間性は至って穏やかで寛容、そしてノンビリ。
私の根底にもそういうものがある為、都会の人の多さやドライさ、利潤やスピードを追求する風潮にふと戸惑いを覚えたりするのだろうと思う事しきり。

まぁボチボチ慣らし運転やりつつちょっとだけ頑張りますかね…。

取捨選択や整理整頓もやんなきゃなぁ…。

再出発

2010-09-06 01:29:00 | エッセイ、コラム
垢を落とし、埃を払うために、故郷に長逗留をしていました。
ある種の緊急事態でした。

現地では、原型をみたり、中途結果をみたり…。

まぁ歳を重ねると実家に帰ったら帰ったで、色々やらなくちゃならないことも多い訳です。
またこの歳にならないと出来ないことや見えないものも沢山あったり…。

自分の行動パターン雛型がどうやって形作られたかを理解したり。


結局、青春18切符で長崎・東京間の往復。
1日12時間の所要時間に平均すると2時間に1回の乗り換えの2セットを往復両方でやりました。
普通列車の長旅は楽しくもありますが、ものすごく気疲れもしますし、体力も非常に使います。

若い頃は「点」で移動していたのに、今は「線」での移動を余儀なくされ、それは地べたを這いずりながら先に進むような移動方法でしかなかったり。
バックパッカーの格好こそしていませんでしたが、旅のスタイルはまんまそうでした。
普通は逆なんですけどねぇ(苦笑)。

しかし、さすがに疲労困憊です。
未だ疲れが取れません…。

そんなこんなで東京では仕切り直しで、また新たな出発です。

とりあえず掃除をしないと。