根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

詞の鑑賞:サイモン&ガーファンクル『アメリカ』

2005-10-23 11:51:57 | ノンジャンル
今回は少し趣向を変えてサイモン&ガーファンクルの『アメリカ』
という曲の詞の鑑賞です。


 (長距離バスに揺られながら)
 僕は景色を眺めていた
 (連れの)キャシーは雑誌を広げている
 だだっ広い平原に月が昇っていた
 「キャシー、僕は迷っている」
 彼女が寝ている事には気付いていたけれど、僕は云った
 「僕は虚しい。僕は苦しいよ。でも、どうしてそんな気持ちになる
 のか分からないんだ」
 
 (そして)僕はニュージャージー・ターンパイク上の車を数え始めた
 みんなアメリカを探しに来ている
 アメリカを探しに
 アメリカを…

                             訳詞:有須悟史


今回紹介したのは曲の最後の部分です。
とかく先が見えない現代日本、本来の意味とは違ってくる部分もあ
るかとは思いますが、「アメリカ」という言葉を「希望」とか「やりたい
事」あるいは「自分自身」に置き換えてみると、この詞がグッと心に
迫ってくるでしょう。
『アメリカ』はサイモン&ガーファンクルのアルバム『ブック・エンド』に
収録です。