アルバム収録曲

iPhoneの4Sの64Gを買った事で32Gの3Sじゃ入れらなかったミュージシャンやアルバムから選んで入れるしかなかった曲以外のものも外に持ち歩けるようになった。
iPhoneには同じジャンルのアーティストの楽曲を何々mixとかあるいは、とある曲をベースにして25曲選ぶジーニアス機能というものがあって、それによって数回聴いて放っといたミュージシャンのアルバムやよく聴いたアルバムでもその時はピンと来なかった実験的なアルバム収録曲なんかも耳にする機会が多くなった。
不思議なもので全然よくなかった曲が今聴くと突然よくなったりするのだ。
アルバムがLPの時代やカセットテープに落としてもまだ曲を丸ごと一曲飛ばす機能がデッキになかった頃は、仕方なく聴いていて、その頃(30数年前くらいかな)のリスナーはその過程で耳が肥えていったものだと思うのだが、それから気に入らない曲をカセットテープのデッキでも飛ばす事が容易に出来たり、CDの時代になるとそれが当たり前になり、今ではネット上で好きな曲だけ買ってDLする時代だから、そもそも好みの曲以外に触れる事も基本ない。
でも、それはかなり自分の音楽的な趣味の領域をせばめているようにも思える。

しかしだ、たぶん時代がミュージシャンの鋭い感性に追い付くのだろう、発表当時は実験的で前衛的に思えた曲がごく自然に思え心に響く時が来る。
それが最新機器のiPhoneによって各個人の中で起こっているとしたら巡る時代の皮肉というか、非常に興味深い。
機器の発達によって、形は違うものの過去と同じような現象が起きているのだから。

今は楽曲に限らず今現在必要か否かで物事を選んでいく時代。

その時興味なくても、なにか気に掛かったら、取り合えず抑えとくと、あとから役に立つ事もあるやもしれん。

自分はこうだから!! って決めつけて生きればある種楽だけれども、それって人生をかなりつまらなくもしてるんじゃないかな？
それは当人の自由だから他人がとやかく言う事でもないが…。

まぁ、何が言いたいかと言うと取り合えず買うんだったらアルバムは全曲買っとけ！ 気になるものには何でも首突っ込んどけ!! って事。

目の前の事にとらわれて視野がせまくなっちゃイケナイ。
そこそこの人間になりたいならね。