健康的なメガマック

巷で話題のメガマックを食してみる。
11時台という時間帯でしかも人気商品であるからストック
があったらしく現物はすぐにカウンターに運ばれてきた。
いつもはテイク・アウェイにして歩きながら食すマックであ
るが、さすがにこれは歩きながらは無理かと思い店内で
食べることを選ぶ。

さてどんなもんかいな、と期待に胸を膨らませ箱を開けて
みるが、果たして現物は思ったよりも小さいものだった。
私の場合この手の商品で想像以上のものにお目にかか
ったことは未だない。
観察も早々に食してみる。
小さいとは思ったがパクつくには大きく、次第に中身のレ
タスやソースが落ちてきて手を汚し始めた。
さすがに組み立て方に無理があるのだろう。
果たしてスタンダードな食べ方でこれを美しく優雅に食べ
る方法はあるのだろうか…。

ビッグマックを発展させたものであるから味自体も特にど
うということもない。
といって別にまずいものでもないが…。
しかし満腹感は充分。
ジャンクフードを食べたとき独特の胸焼け感が単純に満
腹を感じさせているだけともいえなくもないのだが…。

現物を目の当たりにしたときにもう少しインパクトが欲しい
ところで、その点がやや残念ではあるが全体的には満足
のいくものである。
何より健康ブームで減量にヒステリックになっている世の
中に真逆のものを送り込んでくる心意気が良い。
目の色変えて健康に気を遣い逆にストレスを溜めてしまう
よりは、こういう商品をガッツリいく方が遥かに健康的な気
がする。
ぺヤングの２倍焼きそばと共に愛すべき莫迦商品で、実
は私はこういうのが大好きなのである。
常食にするつもりは毛頭ないが、たまにはこういうのも悪
くない。
メガマックに栄光あれ、だ。

納豆！納豆！フィーバー！フィーバー！

今回の『発掘！あるある大事典２』のデータ捏造問題を
受け、納豆をせっせと買い込んでいた消費者が番組に対
して憤慨をもらしているという映像をニュースでみたときふと
既視感を覚えたが、それは一年前のライブドア事件に目
にした映像だった。
紙屑同然になったライブドアの株券を前にホリエモンに毒
づくという映像。
このタイプは「改革」と唱える小泉自民党に対して何の迷
いもなく投票した人達だろうし、ジーコ・ジャパンがドイツで
圧倒的な勝利を収めると信じていた人達だろう。
古くは太平洋戦争で鬼畜米英を唱え竹やりを突く練習
を積極的にやっていた人達だろうし、オイル・ショックのとき
にはトイレットペーパーを青筋を立てながら買っていた人達
だろうと思う。
バブルの折にはポロシャツの襟を立てて渋谷を闊歩してい
ただろうし、zooのチューチュートレインを口ずさみながらス
キーに興じていたであろう人達。
結局のところ何でもいいのだ、誰もがやっていることで、し
かも熱狂できるものでありさえすれば。
そこに深い考えなんてものはない。
でもこういう人達が一番幸せなのかもしれない。
彼らは自分では意識してなかっただろうが、随分楽しかっ
たんだろうなぁと思う、納豆を沢山買い込むときには。

納豆高騰！

スーパー行き、そろそろ切れそうな納豆を購入しようと
して驚く、異常に値段が高いのだ。
値上がり前の２～３倍ほどの値段になっている。
とある健康番組に「痩せる食品」と取り上げられて購入
者が急増し品不足になっているのは知っていたが、ま
さか値上がりしているとは思わなかった。
需要と供給のバランスが崩れ値段が上がってしまうの
は市場原理ではあるがこれはあんまりだ。
流通のどの段階で値段が上がっているのかわからない
がこの事態で得をしている人間もいるのだろう。
嫌な世の中である。

この番組には前科があり３～４年前には空気清浄(マイ
ナスイオン放出だったか)に効果があるとしてサンスベリ
ア、ちょっと前には寒天を取り上げて市場を混乱におと
しいれている。
この手の番組の情報を鵜呑みにして納豆の買占めに
走る消費者もなんだかなぁって感じがする。

痩せるためには食事のバランス、エネルギー計算、エク
ササイズ、そして誘惑に負けずそれらを維持してゆく強
い意志が欠かせないと思う。
食べるだけで痩せるなんて普通に考えればそんな都合
のよいものはないのだ。
学問に王道はないように、ダイエットにも王道はない。

バンドマンに舞台役者など世の中には自らの夢実現の
ために食費を切り詰めがんばっている若者が沢山いる
のだ。
若者だけでなく単純に貧乏な人間も沢山いる。
そういう人達の健康を支えているもののひとつが納豆で
はないかと思う。
テレビで安易にもたらされた楽に痩せる方法とやらで貧
乏人から納豆を奪わないで欲しいものだ。
まったくもって迷惑千万！