根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

しっとりと…

2008-11-30 00:59:27 | エッセイ、コラム
ボロ屋住まいですが、少し歩けばこういう風景がみられる場所があります。
電車なら渋谷・新宿も近い所ですが、こういう緑もふんだんにある、住環境としてはなかなか贅沢な場所が武蔵野・三鷹という土地です。
ただ年々季節の変わり方が極端になっているので、現在が晩秋なのか初冬なのかは分かりませんが…(苦笑)。

ドラマ『ラブレター』

2008-11-27 00:43:35 | エッセイ、コラム
11月24日からTBSの昼ドラ“愛の劇場”の枠で放送されている『ラブレター』という作品の質が非常に高い。
人気を博したドラマ『砂時計』を踏襲するような内容の作品で、作りも非常に似ています。
ドラマ『砂時計』にハマった人はたぶん気に入ると思われます。
小豆島を舞台に耳の不自由な少女が、2人の男の子の存在によって頑(かたく)なに閉ざしていた心を開いていく物語です。
『砂時計』同様、年齢ごとに3人の女優さんが同一人物を演じ分けます。
一度ご覧あれ!

『う~~ん!』

2008-11-23 17:01:56 | エッセイ、コラム
友猫に久し振りに逢いました。
外猫としての地位を確固たるものにした彼はエサをふんだんに貰っているらしく、丸々と太っていました!

写真はご飯のあと私に逢い、玄関先から出て来て、『う~~ん』って具合に背伸びをしてる友猫の様子です(笑)。

映画『ブラインドネス』

2008-11-23 14:52:24 | エッセイ、コラム
原作:ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』、監督:フェルナンド・メイレレス、出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、アリス・ブラガ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー、ガエル・ガルシア・ベルナル、他、の映画『ブラインドネス』を観てきました。


ストーリーは、一人の日本人男性(伊勢谷友介)から始まり人類が原因不明の失明病に犯され社会秩序が崩壊しカオス化していく中で、何故か唯一人その病に罹患する事なく過ごす女性(ジュリアン・ムーア)の苦悩の日々を描いたパニック・サスペンスです。
カナダ・ブラジル・日本の合作になります。


なかなか苦痛な作品でした。
「全員が失明」という事態になると、目からかなりの情報を得ている人間は、こんな風に欲望とエゴが剥(む)き出しの原始化したものになってしまうのかなぁっと戦慄(せんりつ)を覚えながらの鑑賞でした。
危機に見舞われた際こうなってはいけない、というある種の人類への警鐘・反面教師的内容の作品という事になるのでしょうか…。
メッセージ性は兎も角、今年公開の『ミスト』や『ハプニング』という映画と似た系譜の作品のように思えました。
まぁ、可もなく不可もなくというのが正直な感想です。

映画『ジョージアの日記』

2008-11-22 04:24:45 | エッセイ、コラム
原作:ルイーズ・レニソン『ジョージアの青春日記』、監督:グリンダ・チャーダ、出演:ジョージア・グルーム、アラン・デイビス、カレン・テイラー、アーロン・ジョンソン、エレノア・トムリンソン、ペニー&ジミー、他、の映画『ジョージアの日記』を観てきました。


ストーリーは、イングランド南部の街・ブライトンを舞台に、突出した美人ではないけれど、ちょっと変わっていて元気一杯、そして非常にキュートな魅力に溢れた14歳の女の子のジョージア・ニコルソン(ジョージア・グルーム)の日常を描いたものです。
主に描かれるのはジョージアが一目惚れした転校生の男の子のロビー(アーロン・ジョンソン)へ果敢にアタックしていく模様です。


非常に面白い作品でした。
ティーンネイジャーならではの情熱や悩み、恋や友情などがカラッとした調子で描かれており、また主人公のジョージアが恋愛に盲目になり、妄想や衝動に任せて行動する為に空回りしていく様子が非常にコミカルです。
また劇中で使われる音楽がかなりクール。

青春真っ盛りの女の子が観ても充分楽しめる作品ですが、かつて女の子だった現在は大人の女性の方がよりもっと、『そうそう、こういう事あったわ(苦笑)』っといった感じで、自身の体験にも絡めながら楽しめる映画のような気がします。


ジョージアの前向きな所をみては笑い、また昔の自分を思い出し、笑みを浮かべ元気を貰って劇場をあとにするのも一興かと!

映画『BOY A』

2008-11-21 07:14:19 | エッセイ、コラム
原作:ジョナサン・トリゲル、監督:ジョン・クローリー、出演:アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・ミュラン、他、の映画『BOY A』を観てきました。


舞台はイングランド。
場所は何らかの施設の一室。
無垢(むく)で純粋な瞳をし、希望と不安の表情を浮かべながらどこか落ち着かない様子の青年(アンドリュー・ガーフィールド)と初老の男性・テリー(ミュラン・ジャック)が今後の生活について話しをしています。
青年はこの物語の主人公になる人物です。
彼は新たに名前をジャック・バリッジとし、今までとは違う人生を歩み出すべく、イングランド北部の街・マンチェスターで生活を始めますが…というのがこの映画のプロローグになります。


非常に考えさせられる作品でした。
またこの作品が、「自分が主人公を取り巻く人物だったら、最終的にどういう行動をとるのだろうか?」という問題を突き付けてくる為に非常に厄介なのです。

憤(いきどお)りの感情のままその衝動にまかせて行動するか、神のように博愛の精神に満ちた心で行動出来るか、現実と理想の狭間(はざま)で心が揺れ動いてしまうから非常に厄介です。
本来卑小な小賢しい動物でしかない「人間」が理想の存在である「神」のように振る舞おうとするから無理が出てくるのでしょう。


先日、レトリバーを散歩中の飼い主さんと一言、二言話しをしました。
いつもの調子でレトリバーに声を掛け交流を試みる私に対して飼い主さんが言いました、

「スミマセン。このコ駄目なんですよ。一度他人から酷い目に遭わせられたみたいで、家族以外の人間に対しては敵意をむき出しにするんで…」

と。
本来、レトリバー系の犬は人間が大好きで賢く愛想の良い犬種です。
普通に何事もなく、育てば、十中八九人間には誰にでも持ち前のサービス精神で優しく接する事の出来る成犬に成長する種類です。
それが狂暴性を秘めた成犬になってしまった!
一体彼に何があったのだろうと心が痛みました。

人間も同じです。
遺伝的な形質にも多少は左右されますが、親の愛を沢山貰って育ち、同時に人間としての常識や倫理観をちゃんと教えながら成長させれば、真っ当な大人の人間になる筈なのです。
ただ残念ながら、そういう事がキッチリ出来ない親も存在するのも事実です。
犯罪にも色々ありますが、未成年が起こす犯罪の場合、家庭に問題がある事が比較的多いとも聞きます。
そういう問題を遠慮なく観客に突き付けてくる作品が『BOY A』という映画でもあります。


社会性の強い作品です。
また、難しい問題の答えを観客1人1人に委(ゆだ)ねさせる為にあとまで引きずる映画でもあります。
非常に良い作品ですが、真面目で感受性が強く、気分の切り替えが上手ではない人にはオススメしません。

桜の紅葉

2008-11-20 07:12:21 | エッセイ、コラム
少し前から桜が紅葉に入って、葉を落としています。
「紅葉」と聞いてまず思い浮かべるのは、銀杏(いちょう)や楓(かえで)のような単色の紅葉だと思いますが、赤・茶・黄など落葉時に葉の色が一律でない桜の紅葉も非常に美しいものです。

写真は昨日の朝のもの。
空の青をバックに朝の光に照らされていたモザイクのような桜の紅葉はいつもに増して綺麗でした。

切り株の謎

2008-11-19 06:09:17 | エッセイ、コラム
駅までの道。
そう注意していなくても見慣れた風景に異常があると、目に入ってしまうようで、『んっ?』という感じで気付いたのが写真のこの光景。

初めは切り株にキノコが生えているのかな、という認識。
でも詳細に観察してみるとキノコに見えたものが、トウモロコシである事が分かる。
でも何故トウモロコシと各種雑穀がこの場所にあるのかという疑問が…誰かのイタズラか不法投棄? しかし何故穀物をこんな形で捨てるのかが分からない。
考える事数秒。
答えが出る。
これは鳥のエサなんだ!

こんな風にして鳥にエサを与える心優しい人が存在する事に、三鷹・武蔵野あたりの住人の生活振りと気持ちの余裕が感じられる。

散歩中の犬を媒介に飼い主さんと軽い交流する機会が良くある私であるが、殆どの人が気持ちの良い人である事も思い出す。

改めて自分は良い場所に住んでいるのだなぁっと再認識。