PHPビジネス新書 204ページ 800円+税
知財コンサルタントによる知財の入門書。タイトルには「知財戦略」という言葉があるが、内容は特許権、著作権、商標だけではなく企業内の「販売先資料」「アイデア資料」「マニュアル資料」という法律とは離れた広義の知財についての入門書。従って、「知財戦略とは知識資料をお金に換えること」とずばりと分かりやすく言い切っています。
メモ
・逆オンリーワン企業の場合、仮に特許権を取得したとしても、オンリーワンのお客様に対して権利行使することは現実的ではない。
・知財戦略のもとでは、守り(たとえば特許の取得)を十分に行うことができない研究テーマについては、慎重に実行しなければなりません。
・重要なアイデアであるか否かは、発明時には判断できない場合がある。
・アイデアを隠す → 先使用権の主張が行えるようにしておく。
タイトルや帯の解説と中身のギャップが大きい書籍です。社内のアイデアなども含めてどう扱うのかという話から、ちょっと深みに入った秘匿時の先使用権の話まで、技術情報や知財実務者の入門書となっています。言い換えれば「知財戦略」は学べない本です。戦略と言えばそれなりに販売部数が伸びるからなのでしょうか。それでも裏切られ感が大きいです。
内容としては新入社員あたりに向けての入門書としては適切なのものでした。
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