枻出版社 152ページ 1500円+税
世界に誇れる(!)、万年筆を中心としたちょっと高級な文具のムック本、Vol.29。
今回の特集タイトルは「ペン道楽のQ&A 万年筆愛を貫くための21のセオリー」。
万年筆の魅力は個性が表れるところ。インクの濃淡、描線の柔らかさ、にじみ・かすれが他の筆記具と違う。これによって一人一人の個性が出る。ちょっと行きすぎかとも感じましたが「武士にとっての刀のような存在」ともコピーもありました。その後、書き味の3大要素(字幅、スリット幅、インク粘度)の説明、ペン先をルーペで観察する方法などの新知識となる情報が豊富にあります。エッシェンバッハのルーペが欲しくなっちゃいました。
第ニ特集が「幸せのペンの贈りもの」。相手、シチュエーションでどんなペンを、また何と組み合わせて贈るのかの特集。3月の人事異動の時期にはピッタリの企画です。万年筆+コンバータ+少しひねったカラーのボトルインクの組み合わせはいいですね。これは使わせてもらうことにしました。
メモ
・三菱鉛筆 ロングセラー鉛筆 限定カラーと3本セット。 山吹色の軸カラーで消しゴム付の9852の限定カラー 檸檬色、エメラルド色、薄紅色、藍色が登場。これが可愛い 3本入りケースで発売。実は、早速 檸檬色 を購入しました。
・カランダッシュ ペンシルエディション3 希少木材を再現した4本組み。先の三菱鉛筆 3本組みの180円に対してなんとこれは3700円。でも、この軸、そして削り面の美しさは見とれます。
・カキモリ 透明軸の万年筆とブレンドインク セットで4000円。
今回は情報量が少なめになった感じがしました。4ヶ月インターバル発行を3ヶ月に短縮したのに加えて年末年始休みが重なったからでしょうかね。それでも、他誌を寄せつけない品位の高い文章と美しい写真のムック本。次号が楽しみです。
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