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へんたい みやけ さんの仮想世界? 理想郷

「夜の桃」 石田衣良

2011-01-05 | 本と雑誌
新潮文庫 378ページ 552円+税

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40代半ばの雅人はWebの広告制作のIT企業の社長。美しい妻 比沙子と神宮前の数億円の邸宅に暮らしていた。また34歳、バツイチの麻衣佳を愛人ではあるが、お互いの状況を理解し合った大人のつきあいをしていた。
事業は右肩上がり、さらに二人の女性とのセックスも満喫するというこの上なく充実した生活をしていた雅人の会社に 少女のような 25歳の千映が契約社員として入ってくる。
あるコンペの勝利を祝った打ち上げの後に雅人は千映と関係を持つ。この二人は「肌があう」という言葉通り、世界にこれ以上ないと思われるほどセックスの相性がよく、愛に墜ちていく。

雅人と比沙子の夫妻は倦怠期やましてやセックスレスでもなく、普通に愛し合い幸せに暮らしています。雅人はこれに加えて愛人 麻衣佳、そして少女のような千映も愛していきます。
作中で雅人が語っていますが、性愛は20代で最初のピーク、そして40代で2回目のピークがやってくる。そしてその次は無い。
40代中年男性が携帯メールで逢瀬の約束をして、イタリアン・レストランで食事、そしてシティーホテル、ラブホテル、ワンルームマンションで愛を交わす。20代と違って人生経験があり生活に余裕がある男が遊ぶならこんな感じになるんでしょうね。でも、心は少年のように純真。真っ直ぐに千映にむかっていくところがほほえましいです。。

禁断であるが故の濃厚な中年の愛が見事に描かれています。お薦め。


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