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「鍵のかかった部屋」 貴志祐介

2011-10-29 | 本と雑誌

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角川書店 334ページ 1600円+税
防犯コンサルタント榎本と弁護士 青砥純子のコンビの第3弾。4つの密室殺人事件のトリックを解明する。
「佇む男」
「鍵のかかった部屋」
「歪んだ箱」
「密室劇場」
このコンビの作品としては3作目。私は2作目「狐火の家」を読んでいなかったので、1作目の長編「硝子のハンマー」に続いての2作目となりました。
密室もの殺人事件はディクスン・カーの古典作品群があります。多数の作品がハヤカワ、創元推理から出ています。これを読んで目が肥えた読者が多い日本で、あえてこのカテゴリーに挑み続ける貴志祐介さんは、かなりの密室マニアであると想像しています。トリックが出尽くした感がある密室もので、この4短編も含め全てが斬新です。ディクスン・カーを調べ、検証し尽くした後の作品であると思います。
「佇む男」「鍵のかかった部屋」「歪んだ箱」は点数が高いです。しかし「密室劇場」は他3作と比べると、1ランク下と評価しました。その理由は・・・推理小説のネタバレは許されないので、ここに書くことはできません。

私は貴志祐介さんは長編の作家あると思っています。今回もそうですが、短編では人間心理の描写などの内面の書き込みが少なくなります。そうなると、貴志祐介さんの特徴が影ってしまいます。希望を言わせてもらうと本作の4短編を材料として長編を書いて欲しいです。


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